2019年3月24日日曜日

悪い命盤ほど成功者の可能性?


悪い命盤ほど成功者の可能性?

前回のブログ記事では、イチロー選手を取り上げました。
マスコミでもイチロー選手の偉業を取り上げています。

しかし、イチロー選手の紫微斗数の「命盤」は幾つかの問題のある宮が有り、何故に成功したのか? ということです。

「欽天四化」では、【自化】の在る宮は良くない、出来る事なら【自化】は無い方が良いと云われています。
【自化】は「離心力」と云われマイナス作用を及ぼすからです。

これまで多くの方々を鑑定して云えることは、やはり【自化】が多い人ほど苦労、波乱の人生です。命盤の悪い人も人生は苦労と波乱で満たされやすいです。

しかし、成功者や偉業を成し遂げた人の命盤は「悪い命盤」、「自化の多い命盤」です。悪い命盤ほど「ミラクル」が起こる確率が高いとも云えます。
世の中には「良い命盤?」の人も居ますが、ミラクルは期待できそうも無いです。


悪い命盤は、「大成功か挫折か」の二者択一とも云えます。
つまり楽して成功は有り得ないということと感じます。

イチロー選手の命盤で【自化】の在る宮は、「子女宮と遷移宮と奴僕宮」です。

「子女宮」は、子供のこと、人を育てることです。

「遷移宮」は、社会運、社会進出、海外渡航、海外移住など外出運です。

「奴僕宮」は,対人関係で特にファン、顧客、同僚、仲間の運勢です。

イチロー選手はこれら三つの運勢にマイナス作用が起こり易いということに成ります。

「子女宮」には【化忌】で人を育てる仕事OKです。
【自化C】在ってマイナス作用ですが、人を育てるために財の流出が有るかも知れませんが、これはイチロー選手がそういうことに、蓄えたお金を使おうと思うのかも知れません。

「遷移宮」には【自化D】が在り、マイナス作用が非常に強いです。普通の占い師に相談したら、海外へ行くのは絶対に止めた方が良いと言うでしょう。しかし、イチロー選手はアメリカで大きな足跡を残しました。偉業を残しました。

「奴僕宮」には【化禄】と【自化A】が在り「破れ」となり宮は【破格】です。しかし、多くのファンを魅了し、国民栄誉賞とも云われています。
日本のみならずアメリカにも多くのファンを作りました。


このようなことから云いますと、悪い宮は成功するための「爆弾」なのです。爆弾は非常に重量が在り重たいです。
爆弾の仕込まれた宮は、何をするにもお荷物ですが、それを武器として良い方に活かすか、それとも自爆させて自滅するか、あるいは爆弾で他人を攻撃するか。

これら三つの選択は、命盤の持ち主の自由です。
重たいお荷物を嫌がって自爆させてしまえば、人生の挫折ということになります。

悪い命盤ほど苦労は多いけど、成功するためのエネルギーが込められていると、そのために重量が在って苦労も多いと云う事と思います。

悪い宮ほど、最高の宮として活かせると思ってください。

ちなみに私の命盤では、
「福徳宮」には【必定】二つも出来て大破格です。
でも、今はここが最高の宮として機能してくれています。
この仕事に最高の力を発揮してくれます。

「命宮」の【化権】も兄弟宮の【自化B】も共に二つが破格です。
でも、【化権】の作用が大活躍です。「化権の破格」ですから、何が遭っても短気は起きなく穏やかに対応できます。
もし、悪い方に「化権の破格」が作用したら喧嘩や争いが絶えなくて、最後には破滅ということです。しかし、真逆に成るように努力しました。

私を過去に鑑定した占い師は、「あんたは何しても一生、成功することは無い」と言い切りました。でも今は、お陰様で人生で最高の時を過ごさせて戴いています。

巷の鑑定では悪い命盤の人は、「いろいろやらない、大人しく我慢して勤め人をしていた方が良い」と言われますが、その我慢が死んでしまいたい程に辛いのです。
でも我慢して一生勤め人をしていたら、我慢だけで人生が終わってしまいます。


実は、その一番ヤバイと云われる【破格】の宮にこそ、重大なヒントが有るということをお伝えしたいのです。


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2019年3月23日土曜日

イチロー選手の引退は?



2019321日の深夜
イチロー選手は、現役引退を発表されました。
ファンにとっては寝耳に水でした。
私も、この日は深夜過ぎまでも起きていて、イチロー選手の記者会見を最後まで見ました。

記者会見を見ていて、私は「どうして急に引退されたのだろう?」
という疑問が沸き上がりました。

イチロー選手の紫微斗数の命盤が保存されていたので観ることにしました。
イチロー選手の現在の大限(10年ごとの運勢)は昨年2018年から新しい大限になりました。
この新しい大限で何が辛いのか観ますと、一番は精神面です。
次いで健康面(体調)です。その他には、奴僕宮と父母宮です。
奴僕宮はファンも含め、同僚とも云えるでしょう。
父母宮は、やはりオーナーであったり、監督といった存在ではないでしょうか。
でも仕事運は良い状態です。

では、この大限の昨年からの年運を観て観ます。
やはり精神面を表わす福徳宮が昨年から凶に変わりました。
その前の大限での年運では、2016年には凶に成っていましたが、大限の福徳宮はそれほどに悪く無いので、やはり新しい大限(2018年から)の福徳宮の凶意が重なり、辛く成り始めたのかなと思います。
その精神面での低運の理由は何かと調べてみると、健康(体力、体調)が昨年はまだ良かったですが、今年に入ってかなり低運気になっています。

もしかして「もう限界かな・・・」と内心思われたのか、どうかですね。

奴僕宮もこれまでの20年間が辛いのは、やはりファンからの期待もプレッシャーになっていたのでしょうか。


では、これからどんな人生を歩まれるのか気に成ります。
大限での運気から推測すると精神面では、好転して行くということは、何かご本人にとって楽しいことが始まるのかも知れません。

特に、65歳から好調なので、インタビューの中で言っていた「草野球のような、楽しんでやれる野球に関わりたい」という事かも知れません。
その準備が、引退後の10年間なのかも知れません。
晩年の健康運は、それほど低運気ではないので、元気に活躍されると感じます。

健康運は、むしろ若い時期の20歳代~40歳代が低運気でしたので、無理をしたら怪我、故障も有り得る期間だったと思います。
イチロー選手がインタビューの中で言っていた「現役時代でずっと我慢してきたことは、もっと自分の身体に課題を課したい」ことだったと云うようなことを言われていました。

本当は、もっと無理をしてでも結果を出したかったけれど、ずっと我慢してきた、そんな事を言われていました。
きっと無理をしたら怪我や故障を起こすことを察知していたのかも知れません。
つまり体力的に無理の出来ない状態を知っていたのかも知れません。
敢えてホームランには挑戦せずに、小技を使い分けて塁に出ることを優先してきたのでしょうね。

また、会見の中で「アメリカの野球は、頭を使わなくても出来る野球になってしまった」と、「日本の野球は頭を使って、楽しめる野球に成って欲しい」とも言っていました。
イチロー選手の想いとは違う方向に、向かい始めてしまった野球界にも、失望されたのかも知れません。


イチロー選手の命盤の「生年四化」と「来因宮」などを観察すると、前世からの課題は、奴僕宮のことですね、つまりファンや人々との関わり合いがテーマなのですね。
欽天四化では、この奴僕宮は「破格」ですけど、これはそれだけ越えなければ成らないものが有ることを意味しています。
「破格」だから、これを壊れていると諦めるのは逆で、良くありません。
このような状態で在ればあるほど超えた時には、正に「解脱」状態となり達人になれると思ってよいです。
人と関われる達人です。神様のような存在になれると思ってよいです。一般的には「破格」といって諦める方が多いですけど。そこを超えることに大きな意味があります。



夫妻宮に【化権】ですから、奥様の存在は非常に大きな意味があります。
子女宮の【化忌】も大きな意味があります。
すでに奥様の献身的な尽力は広く知られていますが、子供さんが居なかったことも、それに大きく貢献しています。
元々、「子女宮」の【化忌】は子供が出来難いのです。
もし、子供さんが出来ていたのなら、奥様はイチロー選手のことなど構っていられなかったかも知れません。
「子女宮」の【化忌】は、子供が生まれれば、常に放っては置けない子供さんが生まれる確率が高いからです。
つまり養育に、常に手間暇の係る子供さんが生まれ、お母さんもお父さんも他の事が出来ない、とう云うような意味合いです。

でも、子女宮は「育てる、導く、指導、教える」宮ですから、イチロー選手が会見の中で言っていた、「草野球」に関われば、それはそれは熱心に関わるでしょう。

【化忌】は「囚われる、執着する、粘着する」ですから、熱心な指導者になり、「頭を使う面白い楽しい野球」を実践すると思います。引退後には、そのような人生を歩まれるのかも知れません。

財帛宮の【化科】は、お金の管理が緩くなりやすいので、「草野球」の育成に没頭する時には、蓄えた財を支援に回すかも知れません。

奴僕宮は「来因宮」ですから、人との関わり合いが大きなテーマです。この奴僕宮に【化禄】が有るので、本来は人との良縁が備わっていることになります。でも「破格」ですが、これは逆に大きな成功へ反転できると云えます。

今後のイチロー選手の「楽しい野球」に大いに期待しています。


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2019年3月21日木曜日


探究心は尽きることが無い

【欽天四化】という紫微斗数を初めて知ったのは、2013年でした。
芦屋の「田中宏明先生」の講座を初めて受講したのが、確か2014年だったような記憶があります。
それまでは、日本で一番に普及している従来の「三合派」と、一応「飛星派」と云われる紫微斗数でした。その講義を何年も受講しました。

この従来から普及している紫微斗数を東京に何年も通って学びました。交通費や宿泊費も入れると注ぎ込んだ費用も半端ではありません。おそらくは百万に達するかも知れません。
それは2014年まで続いたのです。

そして最後には東京の師匠に「君にはもう教えることは無いから自分でやりなさい」と云われたのを機会にプロとしてスタートしましたが、実際に実占鑑定して直ぐに壁に突き当たりました。

挙句は元の職場の同僚に「宮崎さんの鑑定が当たったら、私は静岡の街を逆立ちして歩いて見せるわ」と馬鹿にされたものでした。
当時は最先端とされる「飛星派」でしたが、イマイチでした。
確かに「三合派」よりは鋭く深く吉凶は読み取れますが、イマイチ絶対ではないのです。
実践鑑定ではいつも「当たるのかな?」と、私自身がビクビクでした。
自分の命盤を「飛星派」で観てもイマイチ「???」ということも多かったのです。

そんな困り果てている時に、【新しい飛星派】と【欽天四化】の紫微斗数に出会ったのです。
それが同じ2014年でした。


2014年から田中先生に「新しい飛星派」を、最初はインターネット利用の講座で学びました。当時は「ライブ中継」のような講座でした。
最初は飛星派でしたが、それまでの日本に在った飛星派とは大違いでした。
まさに「目から鱗」で驚きました。
さっそく実占に取り入れ鑑定を始めました。
この時は、まだ【欽天四化】は学んでいませんでした。

「新しい飛星派」で数年間は鑑定していて、その間に田中先生の「欽天四化 紫微斗数」のブログを拝見し、どうしても【欽天四化】を学びたくなり、その後に複数回【欽天四化】を学ばせて戴きました。
田中先生の講義は何年も学ぶ必要が無く数か月で終了です。
東京に何年も通ったことを思えば短期決戦です。
昨年には「上級 欽天四化」講座も学ばせて戴きました。

なかなか【欽天四化】の理論を理解するのが大変でしたが、実占と合わせて観て行くと「なるほど!」ということが多く驚きました。

過去に鑑定した多くの方々の命盤を見直してみると、多くの驚きを発見しました。「旧飛星派?」で鑑定していた時には、まったく発見することの出来なかった多くの象意を見付けることが出来ます。

さらに昨年の【上級 欽天四化】で学んだことは、驚きの深い鑑定が出来るようになりました。
特に【生年四化】の深い意味合いは只ならぬものでした。
この「生年四化」の四つの星が何処の宮に入っているかで、究極の「性格分析」が出来る事が判ってきたのです。この「究極の性格(本人は判っていない)」が、どうも人生を決めているのかも知れません。
そして更には人生のシナリオも決めているような気がします。

【欽天四化】で鑑定してみて、散々の人生の方の、そうなる原因が「そうなって当たり前」という結論に行き着くのです。だから【絶対】なのです。

【欽天四化】が「絶対」を観る紫微斗数と云われる所以ですね。

ですから、この【絶対】を変えるには、【生年四化】の示すことを少しでも変えるような努力が必要と云う訳です。「絶対」を変えなければ成らないので大変ですが、「訳も分からず大変な人生では無い」ということを【欽天四化】は教えてくれます。
ちゃんと「理由が在るのですよ」と教えてくれているのです。
その「理由」を知ることが正に【佛学】と云われる所以なのでしょう。

今も実占で常に新しい発見があります。
それは【欽天四化】での発見です。
2015年頃に鑑定させて戴きました方々の命盤を、今こうして見直すと驚きの象意を発見するのです。
「嗚呼、あの時に教えてあげられなかったなあ」と無念に思う事しきりです。
【欽天四化】は本当に奥が深いと感じます。しかも「絶対」と感じます。
自分を知らなければ【絶対】なのです。
過去に鑑定させて戴いた方々の、再鑑定の機会が有ることを祈るばかりです。今でも苦労されている方が居るのだろうなあ、と思っています。

本当に【欽天四化】は凄いと感じます。
昨年より今年、と云うように常に新しい発見が在るのです。


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2019年3月10日日曜日

生れた時には、地震まで起こることが決まっていた



本日は、2011311日に起こった東北の地震の、「あの日」です。

私の鑑定歴の中では、2011311日の東北震災の被災の方々の鑑定件数は少ないですが、それでもその中で家屋に被害を受けた方、家族を失った方々、ご自身が命の脅威にさらされた方々。

その方々の命盤に、「田宅宮」や「兄弟宮」、「父母宮」の大限(10年ごとの運)や年運で「大凶」になっている場合が多いのです。

これはもう、生まれた時には、その方の将来(20113月)に、東北の地震が起こることは決まっていたという事にもなります。
何とも不思議なことと、改めて紫微斗数の物凄さを感じます。

ただ命盤の意味は、当日に成らないと「東北大地震」だったということは判らなかったと思います。東北震災が起きてみて、初めて「そうだったんだ!」ということになります。
分かるのは「20113月に何か在る」ということだけ、それは「田宅宮、兄弟宮、父母宮」に関わること、ということだけです。

ご自身が、この震災で大怪我や命の危険にさらされれば、「疾厄宮や遷移宮」にも脅威が現れています。


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2019年3月4日月曜日

2019年3月3日日曜日

紫微斗数 初歩からのレッスン カリキュラム




命盤の基礎(構造・十干・十二支・十二宮)
命盤の基礎(大限・流年・流月)
旧暦(太陰暦)と太陽暦・閏月
十二宮(宮の位置関係)
甲級14主星・甲級副星・乙級星
星の吉凶
生年四化星(生年四化)
自化と向心力(離心力と流出)
大まかな性格判断(命宮と遷移宮)
兄弟宮の意味
夫妻宮の意味
子女宮の意味
財帛宮の意味
疾厄宮の意味
疾厄宮(病気の判断)
遷移宮の意味
奴僕宮の意味
官禄宮の意味
田宅宮の意味
福徳宮の意味
父母宮の意味
星の性別
14主星の故郷と原始命盤
飛星という概念
必定(絶対論)の発生する条件
自化(離心力)の作用
向心力(流出)の作用
串聯(同類感応)ということ
流年運の鑑定(大限)
流年運の鑑定(年と月)
適正・適職(媒介論)
本格的な鑑定技法(生年四化を読む)
本格的な鑑定技法(自化や向心力を読む)
総合鑑定(命盤のあらゆる状況を読む)
実例命盤での鑑定法(複数回の可能性)
最終回
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紫微斗数という命術(2)



この回から、宮立命 紫微斗数教室でのレッスンの概要を紹介しながら、紫微斗数という命術に関して解説します。
本当に紫微斗数というものを知らないという方にも分かるように解説したいと思います。

   紫微斗数教室の開催に関してのお問合せが増えていますが、2019年度の開催時期は5月、あるいは6月を目途に考えています。
具体的に開催時期が決まりましたら、ホームページ、当ブログでご案内します。
(現在、教室で使うテキストを編纂中です)
  
◇◇◇  紫微斗数とは?  ◇◇◇

2019年3月2日土曜日

紫微斗数という命術(1)



<起源>
日本ではもう古典的に扱われるようになった紫微斗数の書籍に、鮑黎明先生の【飛星紫微斗数闡秘】という書籍があります。

初版は198210月に第一刷が発行に成り、その後この書籍は中古本でも数万円もする値段で取引されるようになりました。
そして、20122月に第三刷として再度発行されました。
この時の値段は定価¥11、000でした。

書籍のタイトルに「飛星」とありますが、内容的には飛星のことに一切触れていない所が凄いのですが。
正に日本では三合派の原典のような書籍です。

この「紫微斗数闡秘」の冒頭9頁の第一章「紫微斗数の基本認識」は以下のような下りで始まります。

『紫微斗数は、唐末に出た陳希夷先生の所創と伝えられているが、それが書となって世に出るまでの約六百年間は、門外不出の学であった。
その書は明の世宗の世、嘉靖年間(15221566)に出た羅洪先(らこうせん)という進士の撰になり、【紫微斗数全書】という題名で現在も残っている。
羅洪先は、陳希夷先生の18代の末裔から紫微斗数の奥義を授けられ、これによって人の運命を断じたところ、応験あらずという事無く、これをもって世の人に自ら享けたる命を知らしめ、宜しくこれを順受すべきことを説かんがため一冊の書としたのである』

原書というべき【紫微斗数闡秘】が出たのは中国の嘉靖(かせい)年間(15221566)と云いますから、今からおよそ500年前ということになります。
この頃の日本は、織田信長が生まれる10年ほど前ということになります。
そんなに太古でもないですね。
とはいっても現代とは大違い、この頃の時代は殺すか殺されるかの時代です。戦乱の世に他人は信じられない時代です。

さらに【紫微斗数闡秘】の原理が出来たのは、陳希夷の末裔より18代も以前ですから、この時代の人の寿命を60歳と観ても「18代×60歳=1000年前」と云う事になります。つまり今より1500年前です。
やはり、現代とは著しく社会の仕組みが違っていたのでしょう。

そんな時代に鑑定の判断が構築されて来たのですから、今の社会にそのまま当てはめても、間違った解釈がされてしまうことになります。

台湾でも日本でも紫微斗数のプロの占い師がもっとも活用しているのが、「三合派」の紫微斗数です。
「三合派」は星を中心に読む鑑定法ですから、日本で2012年に再版された鮑黎明先生の【紫微斗数闡秘】はまさに紫微斗数の辞典ともいえる書籍です。

三合派では「甲級14主星」という14種類の星(実際は100個以上の副星をも用いる者も居る)を中心に、命盤の12の宮に配置された宮の状態で象意や吉凶を読み解くものです。

甲級14主星は、命宮で人の性格や個性を観るのに適した星です。
14種類の星が複数同宮すると性格や個性も複雑になります。まして「遷移宮」の星の影響も観ないと正確な判断には成りません。その場合には3種類もの「甲級14主星」の象意が複合するので、人の性格を表すには適しています。
もちろん「副星」も性格への強軟として作用します。

単純に命宮の星のみを観て性格個性を論ずるのは不正確です。

これらの「14主星」は命宮以外に入った場合の解釈も【紫微斗数闡秘】には詳しく書かれています。
しかし、多くの鑑定経験から言いますと、命宮以外の「甲級14主星」を星の象意のみで観るのには無理があると言わざるを得ません。
三合派を学んでいる人々の悩みは、命宮以外に入った「甲級14主星」の解釈に混乱している人が多いという事です。


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宮立命ブログは引っ越しをします。

Goo blog をご覧の皆様いつもご訪問ありがとうございます。 宮立命のblogはAmeba(アメーバ)blogで情報展開中です。 どうぞ、ご訪問をお待ちしています。 こちらのGoo blogは今回で更新を終了します。 宮立命アメーバブログは以下のAmeb...