2017年11月20日月曜日

試される人→選ばれた人



これまでに紫微斗数で鑑定させて戴いてきて、ふと感じたことが有りました。
簡単に言ってしまえば「凄い命盤の方」です。何が凄いのかと言えば、一つの宮に欽天派で言う「必定」つまり「絶対」が三個以上入る人です。もちろん「自化」も三個入ります。6000有余人鑑定して、記憶に有るだけでも数人です。そうですねえ、68人ぐらいかな、もっと多いかも知れませんが、記憶に残っているのは、それくらいです。記憶に残っている67人は特別な人って感じます。最高なのは「絶対が一つの宮に4個」という方もいらっしゃいました。

これまでの鑑定で一つの宮に「絶対+自化が三個」は、人生の何処かで散々の酷い目に何度か遭う方が多く、その出来事は「絶対」が存在する宮にもよって違いはありますが、対人関係や健康問題、金銭や財産的な事など、その宮が廻る運勢の何処の宮に成るかで様々な事が起こるようです。

そのように同じ宮に「絶対」が数多い方は短命であったり、人生の途中で病床に臥せってしまったり、あるいは再起不能のように奈落に落ちてしまったりすることも少なく有りません。

しかしですね。この最悪の状況を耐えしのいで抜けた方は、特別な精神状態に成られる方が多いとも感じます。そんな時に、それらの方々は何らかの啓示のようなものを様々な形で受け取られていました。その後の人生は、それまでの人生とは全く別な方向、あるいは別人のように生きられ始めるのです。

人生波乱多く最悪の状態にさらされるような特別の命盤の方は、「何かをするために試されて」いるのではと感じました。その試験にパス出来ない人は、あちらに帰っていったり、寝たきりになってみたり、奈落に落ちて世間から姿を消したような生き方をされたりと、なってしまうようですが、その激しい試練を越えた方は「啓示」のような事に気付き、まったくそれまでの人生観と異なった思考になり、別人のような生き方が始まるのです。

これまでの鑑定でも、それは少数派ですが、世俗から離脱したような人生観になり「世のため人の為」に人生を歩み始められています。
そういう場合、不思議な事にそれまでの波乱波乱、試練試練の人生から逆に何かに後押しをされ好転し始める場合も少なくありません。

チャンスにも恵まれる人も少なく有りません。またそれまでは対人関係でも悪い関係が多かったのに、人にも恵まれるようになります。同じような賛同者や協力者も現れることも少なく有りません。


私が思うに、そのような人は、ある意味「選ばれた人で試されている」と感じます。
選ばれ、試され、越えられた人は、特別な存在として生きて行くのではと感じました。


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2017年11月4日土曜日

66年を振り返って-3



小学校は自宅から子供の足で、徒歩3040分ぐらいのところだった。
私の生まれ育ったところは、6080戸ぐらいの家が集まった集落が、まるで蟻の巣の部屋のように固まって、あちらこちらに存在するような状態で、隣の集落へはちょっとした山や田畑を越えて一本道で繋がっている状態だった。
現在の街や集落は、集落と集落の間にも家が立ち並び、その境目は標識でも無ければ分からないことが多い。そんな現在の様子とはだいぶ違っていた。

私が通っていた頃の小学校への道中は、部落を外れるとちょとした山が有り、その山の急坂を登って行き、登りきった所から平らになり、その大地にまた部落が有った。
小学校の記憶で今も残っているのは、私の部落を外れた急坂の山の中で遊んだことだ。
小学校4年生の頃だったと思う。学校に通うのも飽きて、授業も嫌だったし、そんなある日やや遅めに家を出た私は、その山道の登りに差し掛かった。もう投稿する児童は誰も居ない、すでに学校に行ってしまった後だ。「俺は遅刻だなあ・・・」と嫌々道を登り始めて居たら、何やら山の中の木の枝がザワザワして誰かの声が聴こえる。不思議に思って山の上の方の様子を伺っていると、誰か私の名前を呼ぶ声が山の中から聞こえてくる。その声に呼ばれてヤブの中に分け入って行くと、なんと同級生の篠原が木の上に登って手なが猿のように枝を揺すっているのだ。

「篠原、お前は何やってるだぁ?」
「孝宏ちゃん、俺は昨日もここで一日遊んでいた」
「え~っ、学校へは行ってないだけ?」
「誰も知らないよ」

そんなで、私もその山で一日を過ごすことになった。
しかし、次の日も、その山で過ごし、結局は34日は登校時に山に入り二人で夕方の下校時まで過ごした。5日目のお昼頃、二人は木の枝にぶら下がり、キャッキャと騒いでいた。
と、突然山の下から女の人の叫ぶ声が聞こえた。山の下の道からだった。
「あんた達、そこで何をしているの?」

篠原は「誰だ?」
二人は声を潜め動きを停めた。

やがて、藪をかき分け誰かが山の中に入ってきた。
「あんた達、何で学校に来ないの?!」

小学校の担任の先生だった。
「あんた達、ずっと毎日ここで遊んでいたの?」
私は木を降りて上目遣いで頭を下げ頷いた。

「まったく困ったもんだねえ、あんた達の家に行ったら、お母さんは毎日うちの子供は学校に行っていて、夕方には帰ってきていたって言うから、いったい何処へ行っちまったのかと、先生はもの凄く心配していたんだよ」

私と篠原は木から降りて二人並んで頭を下げていた。
「さあ、今から、あんた達の家に一緒に行こう」

私は先生と自分の家に行った。母親が家に居て、先生から事情の説明を聞いた。
母は大して驚くでもなく「あら、そうだったんですか、先生に心配をかけてしまったねえ」

篠原が自分の家で、どれくらいお咎めを受けたかは知らないが、私は先生が帰った後も母はべつに怒ることもなく、「山の中は楽しかったかい?」と聞いてきた。
「うん、毎日面白かった」
「でも、もう辞めておくれよ」
私は頷いた。



<続く>


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