紫微斗数 命盤の「人事宮」とは?
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5月より、「二足のわらじ」を脱ぎ捨て、専業になったので、ブログも少しは更新出来るようになりました。それでも5月に入っての2週間は、これまで1年間に出来なかった未処理の事が山のように有り、まあそれでも昨日までに何とか片付いてきました。
今日は紫微斗数の命盤の「人事宮」のことで鑑定していて気付いたことを書きます。
紫微斗数という命運分析の命術には「命盤」というものを作成して、その人の一生の禍福と、その時期を鑑定します。
命盤には12個の「宮」と云われる部屋(斗ます)が有りますが、この12個の宮には、それぞれ意味するものが有ります。
命盤と12宮について詳しく知りたい方は下記のサイトを御覧ください。
さて、この12の宮は大きく分けて2つに分類出来ます。
それは、「我宮」と呼ばれる、自分自身の物(物質以外も有る)を表す宮が6宮あります。
そして、
残りの、「他宮」と呼ばれる、自分以外の人(家族や他人など)を表す宮が6宮あります。
全部で、12の宮になります。
更に詳しく分類してみると、
■我宮=命宮・財帛宮・疾厄宮・官禄宮・田宅宮・福徳宮の6宮です。
■他宮=兄弟宮・夫妻宮・子女宮・遷移宮・奴僕宮・父母宮の6宮です。
さあ、もう一度この分類を眺めてみましょう。何か気が付きませんか?
鑑定、相談に来られる方の悩みは多岐に渡りますが、悩みとして現れる(自覚する)現象は、12の宮、全体に渡りますが、その多くの原因と成っている宮は「他宮」の事が旨く行っていないから、というのが多いです。
更に原因を突き詰めると、「他宮」を悪くしてるのは、「命宮や福徳宮」ということなのです。
私は、これまで「人の一生は生まれながらに決まっている」と鑑定を通して感じていました。
それは、多くの方が命盤のシナリオ通りに人生を過ごしているからです。だから、「人の一生は決まっている」と思い込んでいました。
でも、よくよく考えてみると、「他宮」とは「人事宮」とも呼ばれ、「対人関係」もしくは「人間関係」を現しているんですよね。
そして、その「人事宮」は命盤の12宮の、なんと半分を占めているんです。
つまり、命盤の半分は「対人関係」を現しています。
「神理」や「世渡り上図」の本には、対人関係が旨く行けば人生はチャンスに恵まれ、幸せに成れるとあります。貴人と称される目上の人、上司、人からの助力も得られやすくなります。
もし、お手元に「命盤」が有って、あなたが人生で苦労してると思いましたら、命盤をよく見て下さい。苦労は何ですか?
仕事ですか、職場の苦労ですか、それとも家族関係、親子関係ですか?
あるいは、ご近所さんとの問題ですか?
お金の悩みも有るかも知れませんね。ご自分でよく分析してみてください。
仕事が辛いとか、職場が嫌と云う場合、もしかして原因は人間関係に有りませんか?
同僚や部下、上司との事が原因では有りませんか?
パワハラ、セクハラ、モラハラなどみな対人関係ですよね。イジメも人間関係の問題ですよね。
■対人関係
兄弟宮に凶星が多かったり「四化」の凶意が強かったりしたら、親しい関係の人と問題が起きやすいですよね。
夫妻宮が同じようでしたら、恋愛や夫婦間の問題、つまり異性と親しくなると起こる問題ですよね。
子女宮なら、親子関係や部下や親しい目下の人との問題ですね。
遷移宮なら、社会に出て対人関係で苦労したり、嫌な目に遭うことも有りますよね。さらに第一印象を良く思われていないかも知れません。初めて会う人は、やはり見た目や最初の印象で、その人の善し悪しを直感的に判断する傾向が有りますよね。第一印象の良い人は、心根は悪くても徳をしますね。(ごめんなさい、本音を言ってしまいました)
奴僕宮は、同僚やご近所さん、サークル仲間、ママ友、お客さんなど、プライベートな付き合いは無いけれど、よく顔を見かけたり、一緒に仕事や活動をする人たちですよね。
奴僕宮が悪いと、組織で働いたり活動するにはやりづらいですよね。
父母宮は、親子関係に問題が有ったり、上司と嫌な思いをしたりしますよね。
さあ、如何でしょう。何か心当たりは有りませんか?
記事が長くなるので、ここらでまとめますが、要は「対人関係」が命盤の半分を占めているという事、そして人生も「対人関係」が重要な要素ということを「ガッテン」して貰えたでしょうか?
鑑定、相談に来られる方の多くは「対人関係」が改善されれば、問題解決や人生が良い方向に向かうということを感じます。
「対人関係」こそ、「自分が変わる」ことで、相手にも変化を与えることが出来ます。
そりゃあ、世の中には、こんな事を言ってはいけませんが、「性悪」の人も居ます。いくらこちらが心を開いて尽くしても、ダメな人も居ます。でも、それは少数派です。
あなたの持っている「要素」によっては「性悪」の人と縁が出来やすい人も居ます。
それも、その事を知ることによって、自分の弱点を改善する「学び」をすれば良いのです。
「他宮・人事宮」が悪い人は、その原因が示されるのは「命宮・福徳宮」であり、命盤全体の「四化」の有り様で判ります。それは、何を改善すれば良いのかを示しているのです。
命盤が「人生を決定している」のでは有りません。
決まっている、そう思って見るから「逃げまわるか、失望する」ことに成るんです。
「対人関係」は、唯一の「変えられる要素」なんです。
紫微斗数の的中率は高い訳ですが、「対人関係」に関しては努力することに寄って、未来は的中させなく出来る可能性が高いです。
ただ、残念なことに、事故・災難・病気などは的中する可能性は高く、避ける方法にも限りが有るのが現状と感じます。特に「欽天派」の「必定」が現れている場合は、差し迫ってくると避けるための「選択肢が無い」という状況になります。
相当に前もって人生傾向を変える努力が必要です。つまり、「必定」を避けるには「大切な何かを捨てるか、諦めるか」ということを迫れることに成るでしょう。やはり欲かきはダメなんですね。
今日はここまでです。ありがとうございました。
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