私は、この世界に入って日が浅い…
そして、この世界に余り興味も無かったし縁も無かったといえる。
波乱の人生で人の何倍もよい経験をさせて戴いたと、今は感謝が出来るようになったが。
何かの祟か? と思うほどの若年期、中年期の人生で、30歳代に高島易断という名称を名乗る、占い団体の山梨甲府市のホテルでの出張鑑定に親父に連れて行って貰った時、そして同じ年代に友人が連れてきてくれた「霊能者」という占い師に診て貰った以外には、自主的に占い師を訪ねることは無かった。
いずれの占い師も、今となれば大外れである。
「あなたは何をしても一生成功することは有り得ない」と断言した霊能者。
「100万円で直ぐにお祓い祈祷しないとあなたは今年中に死ぬ」といった占い団体。
出鱈目だけならよいが、まだ30歳になったばかりの青年の人生に強い失意失望を与えてしまうような鑑定は許されない。
私は、この世界に入った人間としては「異業種参入」かもしれない、占い師さんの看板を見れば「幼少期から占術の家庭環境に・・・」とか、「鑑定歴30年・・・」とか、そのような環境には全く縁の無い世界からの参入だった。しかし、この世界に入って強く感じたことは、鑑定歴の永い割には、私が30歳代に味わったことが今も続いているということを実感した。
30歳代には、本当に藁にもすがる思いで占いに行ったのに、崖から突き落とすようなアドバイスには以後、占いなどは出鱈目詐欺と思うようになっていた。
そんな詐欺のような世界に異業種から参入の私にもびっくりだ。
私は先祖代々の占い師の家系でもなく、幼少期から占いに親しんだ環境も皆無で、電子関係の技術者を目指していた。非科学的なものなど当時は信じられなかった。親父が言うから行ったけれど、結果は腹立たしいものだった。「何をしても絶対成功しない」とは、いったいどういうことか。では、どうしたら良いのか? これへのアドバイスは一切無かった。
こんな事で大金を搾取するとは許せなかった。
このような記事を書くのは、紫微斗数の命宮に「生年化権星」が有るからだろう。そして「自化B」も同宮で、余計な主張で自分から試練を招くのだ。
しかし、あれから30年有余過ぎ、私はこんな世界で生計を立てていることに成ってしまった。
しかしだ、30歳代に味わった悪行ともいえることは絶対にしては成らないと、この世界に入った、その志は今でも変わらない。
命術で、その人の人生のシナリオは観える。吉凶も判る。でも、「凶だから残念ですね」とだけは伝えられない。「何故に凶なのか?」を常に知ろうとしたい、そのためには自分の嫌な人生は参考になる。同じ試練に晒されている人を何とかしてあげたい、そんな思いが今の自分を支えているのだなあって、最近実感するようになった。
これから世の中は益々不確実化して行くだろう、それ故に「占い」というものの需要は確実に増えるような気がする。しかし、ただ「吉凶」を伝えるものは淘汰されて行くようにも思う。
診断だけではもう時代遅れと思う、じっくり相談者さんと向き合い共に解決に向けて試行錯誤して行く時代と思っている。もっともパフォーマーとしての占いは有ってもいいのではないか、この二極化するのかも知れない。
不思議な縁は大切にして行きたい。
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