紫微斗数は人生で最高の時期や最悪の時期を観ることに長けた命術です。そのような特徴を持った命術なので、鑑定相談の時には ◯◯ するに最高の時期、あるいは行動には不適当な時期を探してお伝えすることはよく有ることです。
行動しても努力の割には成果の出難い時期、僅かな努力でも成果の期待できる時期というのを探すことが出来ます。特に大限(10年ごとの吉凶の運勢)は基本的に一生に一度しか巡らないので大切な運勢です。
このBlogでも幾度か記述していますが、若い時期に大吉が廻っている人は、10歳~20歳代で大きな成果を上げることが出来ます。普通は何事も数多くの経験を積んで、その上に大きな成果を積み上げるものなのですが、若年期に大吉が巡るとそれほどの経験を積まなくても、人の成し遂げない大きな成果を得ることも可能なので有り難いことです。もちろん経験は少ないながらも人一倍の努力は必須です。
10~20歳、20~30歳、30~40歳代で吉運が廻っていれば世の中の注目を集めるかも知れません。
ところが、50歳代まで吉運が巡らず、凶運ばかりが巡る人もいるのです。したがって吉運を期待するのは50歳、60歳以降ということになります。
このような場合、その人は途中で「何をやっても上手くいかない」という挫折感を味わうことが多くなります。
冒頭で低運気は行動に出ない方が良い時期と書きました。それは準備が整いチャンスを待つ場合のことです。
では、50歳代まで低運気ばかりしか巡らない人は、吉運が巡る晩年まで行動しない方が懸命なのか?
この問には「No」です。実際に40歳代で鑑定に訪れる方々の中には若い頃からチャンスに恵まれず、ずっと苦労ばかりしてきている人も居ます。そんな方を鑑定して、この先10年、20年と吉運が巡らず凶運のみなんていう場合もあります。
本人も、ずっとずっと苦労ばかりで、もう挫折寸前なんていう場合もあります。
鑑定で「吉運が巡るのは60歳代からですよ」なんて、お伝えしても大概は「え~、そんなの、もう嫌です」という場合がほとんどです。
そうですよね、楽が出来るのは、まだまだ先ですからねえ。この先も10年、20年と同じような苦労を重ねなければ成らない時もあります。ほんとうに気の毒に思います。
では、このような場合に凶運なのだから行動は控えた方が良いのでしょうか。凶運の時は行動や打って出ることは控えた方が良いのでしょうか。占いでは凶運の時は、行動や何かを始めるのは控えた方が良い、というのは当たり前に云われます。
短期間なら、そういうことも有りと思います。でも、この先10年、20年と忍耐の時期を過ごさなければ成らないからといって、行動しない方が良いなんて、籠もっていたら、どうでしょう?
私の大限の大きな吉が巡るのは65歳からです。今はすでに68歳になろうとしていますから、吉運が廻り始めています。有り難いことです。50歳代までは凶や大凶が廻っていました。
50歳代まで本当に何をやっても上手くいきませんでした。
やること成すことすべて裏目に出ることは当たり前。若い頃に占ってくれた霊能者は「貴方は一生涯、何をやっても成功はしない」と言い切ったくらいです。50歳代には本当に「もうだめだ・・・」と思い込み自殺してしまおうと思ったくらいです。
福徳宮は12宮の中で最も大切な宮なのです。私が生まれ持った福徳宮の状態は、本来は良いものです。
しかし「必定」が2つも有ります。これは後天的に精神状態、思考が確実に悪くなり、人生で厳しい状況が訪れることを意味しています。霊能者はこのあたりを観ていたんでしょうね。
鑑定に訪れる方の中にも当面の運勢に吉は望めないという場合が有りますが、だからといって何もしないで籠もっていて良いのかということです。私は凶運が廻っている30~50歳代には、今のように人生のシナリオを知りませんでしたから、明日は良くなるだろう、来年は良くなるだろうと、ささやかな期待を持って一生懸命やっていました。しかし10年も20年も、やること成すこと全て巧く行かないと嫌気がさしてきます。
人生のシナリオを当時は知らないので、例え凶運が20年も続いても行動していました。努力の割に成果が出なくても必死で行動していました。しかし常に不安は有りました。「このまま良いことが無くて奈落に落ちて行くのだろうか・・・」と。
私の福徳宮は後天的には悪くなるので、何かとマイナス思考に陥りやすく問題です。ただ、今となってみれば命宮に「化権星」を持っていますから、これは短気の傾向と成って外に向かってヤケになるような傾向になり、ある意味で攻撃的な言動をしやすくなります。でも、これが凹まずに済んだとも云えます。
実際に対人関係で常に攻撃的な傾向で中年期まで過ごして来ました。
そのため、無用な様々なトラブルを起こし、巻き込まれてきたのです。
相談に訪れる方々でも、まだ20年ほどは苦労を強いられるような運勢の人が居ます。
この苦労を何とか逃れる手はないものかと思うわけですが、なかなか見つかりません。そういう場合、どう考えるか。
その人に将来の夢があればしめたものです。あるいは命盤から指針が観えればOKです。今は夢は無くても何か目標を決めればよいのです。
そうしたら、この先に続く20年間の苦労の期間は、多くの貴重の体験を積むために用意された期間ということになります。
私が、この苦労の期間を振り返ってみれば、とてもとても重要な多くの体験が出来た期間です。もちろん嫌になるほどの苦労と挫折を味わいました。でも、この体験って滅多に出来るものではない貴重な体験です。
人の何倍も、それは5人分ぐらいの体験をさせて貰ったとも云えます。
もし、貴女が今、変になるくらいの様々な艱難辛苦の真っ只中なら、それは重要な体験をしているのです。
その体験を無駄にすることなく、この先に、その苦労が役立つことをしなければ成らないのです。
この先のやるべき事は人によって様々です。家庭的なことで終始するかも知れません。あるいは人の為、世のために何かをするかも知れません。
人生の目標が定まっていれば、いま苦労の真っ只中でも越えていく心の強さが備わります。人生の目標が定まっていないと日々の苦労にばかり目が行ってしまい、越えられる辛さも越えられなくなってしまいます。
凶運の真っ只中でも籠もっていてはダメなんです。あえて苦労の体験をするため、貴重な知識を得るための重要な期間と思うことです。私は過去を振り返って思うことは凶運の時に行動を開始し、起業し、投資もして騙され、人を恨み怒り、散々になりました。最後は負債を抱えて事実上の倒産、破産です。そんな貴重な体験が出来たことは本当に有り難いことと思います。今になって様々な体験が役立ち始めています。
占いの勉強をすれば「吉凶の判断」をするための技術が身に付きます。でも判定できた吉凶で、具体的に何をどうしたら良いのかは、人生の多くの経験が無いと選択肢も少ししか考えつきません。また凶と出た場合に、どんな状況に成っていくのかは、そういう場面の体験が無いと想像も出来ません。
例えば不倫についても、なぜ不倫が止められないのか? 当人も悪いと判ってはいるけど止められない。これは体験してみないと判りません。
家庭問題が発生しても、単に吉凶を判断しても状況がリアルに思い浮かばないと正確な状況判断が出来ません。
このような場面には、人生の体験が多い人ほど有利なのです。占い理論が長けていても、実際の状況がリアルに浮かばないとアドバイスも机上の空論になりやすいです。
もし占い師を目指すなら、人生体験も重要なスキルです。鑑定理論に長けたなら占い教室の先生には最高ですが、現実的な鑑定・アドバイスを生業とするなら苦労の体験こそ重要な財産です。
今、苦労の真っ只中にいて溺れそうになっているのなら、それは貴重な体験を得られるチャンスです。
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