2014年3月30日日曜日

M子さんの命盤の鑑定

M子さんは、小さい頃から苦労が多く、自分の人生はいったいどうなってるのだろう…。と、悩み続け、最近は生きることへの自信を無くし鬱状態であったそうです。

M子さんの人生に何が起きているんでしょう。
どんな、苦労があるのでしょう。
M子さんの命盤を鑑定して、これから、どんなふうにして行ったら良いのかを診てみたいと思います。

命盤は、この記事の最後尾にありますので、御覧ください。
(氏名、生年月日の一部は消去してあります)

まず、命宮は主星が一つも無い「命無正曜格(めいむせいようかく)」です。
命宮には、その人の人生の傾向、性格(表向きの)が主星によって読み取れます。
しかし、主星が一つもない「命無正曜格」では、判断のしようがありません。
こういう場合、紫微斗数の教科書では、対宮の「遷移宮」に入っている星を命宮の仮の星にして、命宮として判断する、とあります。
しかし、最近は多くの紫微斗数を鑑定している方々の話として、「遷移宮」を当てはめても必ずしも当たらない。という意見が多いです。私も同意見です。
M子さんの場合も、「遷移宮」の主星は「紫微、貪狼」ですから、社交的で異性との関わりも多い傾向と見えますが、全く違うとのことです。

最近の研究では、紫微斗数の命盤には「第一印象の性格」と、「ちょっと付き合ってみれば判る本来の性格」と、「普段は表に現れない心の内面の性格」、この三つが命盤で読み取れます。

私もこれまで、鑑定した方々の命盤を見なおしてみて、そのことに気づきました。

M子さんの場合も命宮に主星がありませんから、別の宮で性格を読み取る必要があります。
それは「福徳宮」です。紫微斗数の教科書では、「福徳宮」は、その人の精神の安定度、あるいは精神狀態を診る宮とされています。また、福徳宮は寿命にも関係してる宮です。

M子さんの性格を「福徳宮」で読み解いてみます。
まず、入っている星を見ますと、「武曲、破軍」、これが主星です。
この組み合わせは、命宮の主星を判断する要領で見れば良いと思います。
性格は、「個性はかなり激烈、冒険心も強く、物事を決定するのに人の意見に耳を傾けることは少なく、一時的な衝動で行動してしまい、周囲の人と軋轢を生じやすい」と、言われています。
そのため、人間関係で波乱多く、物事が旨く行かなく成る傾向です。
更に「天空、地劫」という双子の凶星の同宮ですから、辛いものがあるでしょう。

これを確かめるには「疾疫宮」を鑑定してみれば、更に詳しく判ります。
M子さんの「疾厄宮」には、「巨門、文曲、肇羊、天刑」などが入ってます。
これらを、総合してみると、疾病としては、「消化器系、肝臓、鬱、目、耳、腫瘍など、他に怪我」
また、トラブルとしては、「口災が原因の口論、人間関係のトラブル、契約、保証人などの文章に関わるトラブル、法律的な問題、人との喧嘩など」と、いった具合の象意があります。

M子さんは、ずっと人間関係で悩んでいて、何かと障害が付いて回る人生だったと感じています。
その原因が、「福徳宮」と、「疾厄宮」の判断から判ります。

さらに「奴僕宮」を観てみますと、大きな凶星が入っています。
「化忌」です。
命盤で診る、その人の人生の課題は「化忌」の入っている宮の内容が、その人が一生を掛けて克服する課題なのです。それが克服できた時、幸せの人生に転換出来ます。
普通の解釈では「化忌」が入っていると、恐れ逃げたくなりますが、発想の転換です。
「化忌」の入ってる宮を何とかすれば良いのです。
M子さんの場合は「奴僕宮」ですから、周囲の人間関係が課題です。
その対策はどうすれば良いのかということです。

では、対策はというと、福徳宮の象意をご自身で改善してゆくようにすれば良いのですが、そこが簡単には出来ないのが性格というものと思います。しかし、これほどまでに辛いのなら、やはり、基本的な考え方を改めてゆく方が、自身のためにもなります。

私自身の体験でもありますが、私も命盤見れば、波乱の傾向が大きいです。
20代の頃、ある宗教家が私を観て、「あなたは何をやっても成功しない」と言い切ったことがあります。会社を脱サラして起業したばかりの頃ですから、縁起でも無いことを言う人だと、まったく信用もしなかったのですが、実際にそういう人生になりました。あの時、当てるだけでなく、アドバイスをしてくれたら、人生も変わっていたと思いましたが、「何をやっても成功しない」と言われたから、その後、何かとトラブルが続き始めて、何かの祟かなと思い、有名占い団体の出張鑑定に行ったら、「100万円収めたら、祟を祓ってくれる」と言われ、「100万円納めなかったら、あんたは一年以内に死ぬ」とまで言われましたが、それは金も無かったけど、信ずる気にはなりませんでした。
もちろん、鑑定料の5千円を収めただけでしたが、それから何十年も経って晩年と言われる時期まで生きています。当たりませんでしたね。

しかし、自分自身が占いの世界に入って、改めて自分を鑑定してみると、確かに波乱の人生と鑑定出来ました。それで、対策はということですが、なかなか自分の事と成ると思うように行かないものです。まず、生まれつき身体的欠陥はどうしようもありません。力仕事をすれば、すぐに故障が出てきて、ひどい時は半年も寝たり起きたりの生活になってしまいました。
周囲からは根性が無いとか、怠け者、飽きっぽいなどと言われました。

旨く行かない原因は自分に適してないことを一生懸命やろうとしていただけのことです。
自分自身を知ることが必要だったのです。しかし、自分自身を知るということは難しいものです。
占いは、そういう事には長けています。
性格を直さなければならない、簡単に治せるものなら良いのですが、性格を変えるというのは難しいです。体験から言えば、神社、仏閣にお参りして、有り難い説法を日頃から聞くとかして、物の考え方を変えて往くと、腹が立つことも立たなくなりますし、人に対して哀れみの心が出来てきます。
人に対して優しく接することが出来るようになります。
私は元々、短気でしたが、今は腹が立つこともありませんし、毎日のように介護施設で高齢の人達に接していますが、とても皆さまから親しくしていただき感謝しています。
そのようになってくると、敵はいなくなります。
ぜひ、試して頂きたいと思います。

M子さんの命盤


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