2019年6月26日水曜日

【化忌】という星は煩悩の固まり



固まりは「塊」とも書きます。「魂(たましい)」に漢字が良く似ています。
いずれも「鬼」という漢字が入っています。
「塊」と「魂」の違いは「土(つち)」と「云(いう)」の違いですね。

では「鬼」を調べてみると
「死者の霊魂。死者(明鏡国語辞典 第二版)」

それでは「魂」とは
「人のからだに宿り、精神活動をつかさどると考えられているもの。不滅のものと信じられ、死後は肉体を離れて神霊になるとされる(明鏡国語辞典 第二版)」

「魂」が宿るのが、両親から貰った身体一式(疾厄宮)です。
この身体は「着ぐるみ」です。魂の想いを行動に移すのが、「AI付きの身体」です。脳みそも身体の一部です。自分の物では無いです。
「魂」だけが、自分の物です。


【化忌】は「拘り、執着、囚われ」を表す紫微斗数の重要な星です。
良い方面に作用すれば困難なことでも、成し遂げようとする物凄いPowerの星です。
しかし、「拘り、執着、囚われ」は、【化忌】を持つ人、その人を束縛し、縛り付ける強い作用を持って居ます。
それ故に「煩悩」の星です。

紫微斗数の星を全て数えると「108個」になります。
108個」とは、除夜の鐘の数と同じです。
108個」は「煩悩の数」でしたね。
紫微斗数が「佛学」と云われる理由です。
紫微斗数を深く理解するのには仏教を学べば、より理解が深まるでしょう。

つまり、紫微斗数に使われる星すべて「煩悩」を表しています。
その中でも、もっとも強い煩悩の星が【化忌】です。

仏教では人間の苦しみとして「煩悩」を扱います。
「煩悩」が人を苦しめる根源ですよね。

阿弥陀仏は、すべての人を「煩悩具足の凡夫(ぼんのうぐそくのぼんぶ)」と云っています。
「煩悩」とは、欲や怒り、恨み妬みなどの心です。
「凡夫」とは人間、「具足」とは塊という意味ですから、「煩悩具足の凡夫」は、煩悩の塊、煩悩100パーセントの人間ということです。

108個の煩悩の中でも最も大きな煩悩が以下の三つです。
「欲」「怒り」「愚痴(憎しみ・妬み・そねみ)」で、「三毒の煩悩」といわれます。

紫微斗数の【化忌】は、この三大煩悩の「欲」を表します。
人間は、この「欲」を妨げられると腹が立ちます。
つまり「怒り」の煩悩を生み出します。
さらに「愚痴(憎しみ・妬み・そねみ)」に至って行きます。


みなさんの命盤の何処に【化忌】が在りますか?
命盤の中の生年四化の【化忌】は、生まれる時に持ってきた【化忌】です。前世での負債を表しています。

今世では、その【化忌】で苦しめられることになります。
でも、この苦しみは人のせいでは無いのです。
自分の前世での行いが原因になっていると云われています。
これを「因果応報」とも云います。

【化忌】の在る宮の表す、いろいろなものに囚われ、拘り、スルー出来ないで苦しむことに成ります。

「生年四化」の【化忌】の在る宮の象意をよくよく分析してみましょう。
命盤のあちらこちらに【自化D】があれば、それは持って生まれた煩悩(化忌)が、その宮で現象を現わしています。
詳しくは鑑定してみれば分るでしょう。

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2019年6月24日月曜日

新・紫微斗数の用途


新・紫微斗数の用途

昨日、初めての紫微斗数の教室を静岡県沼津市の「プラサベルデ」で開講しました。
この教室は、まったく占いのことを知らない人を対象に、占いのイロハからスタートして日本では一部の人しか使えていない、鑑定歴30年プロ占い師も真っ青の「欽天四化」の初歩までが目標です。
この講座を修了すれば田中宏明先生の「欽天四化」の紫微斗数講座を直ぐにでも受講できます。
《田中宏明先生Webサイト》

さて
紫微斗数について教室で初めに次のようなことをお話しました。
紫微斗数は単なる占いではなく「分析」に相当する。
これをマスター出来たなら、どんなことに役立つのか?
ご自身の人生の地図が観えるようになります。
どんな起伏が訪れ、その時期は。

■様々な対人関係の状況(人との関りでチャンスの時期、注意する時期)
■恋愛、結婚に関すること。
■子供の事についての情報(妊娠、出産、養育、子育て)
■金銭、財運(金銭管理能力、良い時期、注意の時期)
■健康のこと(生涯の健康状態、注意する時期)
■社会運(社会的に活躍できる時期、事故や災難に注意する時期)
■仕事運(適職、チャンスの時期、注意する時期)
■家庭状況と注意点(幼少期、青年期、壮年期、晩年期)
■精神面(理由もなく鬱になるような時期、聡明な時期、注意すること)
■親子関係(問題点、親の介護などの問題が起こりそうな時期、あるいは可能性)

10年単位の運勢では、基本的に大吉は一生に一度だけしか巡りません。
その時期を逃さないように。
また、大凶のような時期も基本的には一度しか巡りません。
晩年に大凶が巡るのなら若い吉運の時期に備えて置くことが賢明です。
若い時の大凶は、壮年期や晩年期の知恵として役立てることが大切です。
(吉凶が混濁して巡る方は10人に三人ほど居ますが、このような方は、頂点をを目指すのではなく、日々を穏やかに暮らせるようにすることで充足感が増します)

その他には次のような活用法があります。
■結婚に際して、互いの優劣を理解し合ってより良い協力関係が築ける。無益な喧嘩が避けられる。
優劣を知ることによって接し方が判る。
■自分の弱点を知り、人生の改善を行う(人生リフォーム)
■対立関係になって居る相手と和解したい時に、より良い方法を検討できる。
■カウンセリングなどに関して、事前にプロフィールを知ることが出来る。
■従業員採用に関しての面接前の書類審査の補完。
まだまだ挙げれば限が有りませんが、様々な場面で活用は出来ると思います。ただし、生まれ時刻が分かる場合ですが。

このような紫微斗数のことを考えると、将来は生まれ時刻は「超プライバシー」に関わる情報に成ると云えます。


将来は紫微斗数を扱うには、資格試験に合格する必要あるとか、あるいは免許制に成るかも知れませんね。
無資格で紫微斗数を扱うと、法に触れるなんていう時代が来るかも知れません。
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2019年6月20日木曜日

過去の失敗に後悔している人に一言



人生において誰でも失敗しない人は皆無です。
その過去の失敗に対して、いつまでも後悔と自責の念に囚われ続けている人に、一言アドバイス申し上げたいと思います。

誰でも失敗はします。
失敗しても「過ぎたことは仕方ない」と常に前向きの人もいます。

しかし、
その一方で、失敗から何十年も経過しようが、いつまでもクヨクヨと悩み続ける人もいます。

ここであえてご批判を覚悟でいうならば、
「過ぎたことは仕方が無い」の一言に尽きます。
このような人の事を「無責任」という呼ぶ人もいるでしょう。
でも、大切なのは失敗を「失敗」と認識できたことが重要と考えます。
過去の失敗を「失敗と認識出来ていない人」は問題です。
こういう人は、再び同じ過ちを犯す可能性があります。

本日のテーマは「過去の失敗に後悔している人に一言」ですから、同じ失敗を繰り返す人のことは次回にまわします。

では、
なぜ、「過去の過ちは仕方ない」のでしょうか?
なぜ、「クヨクヨする必要が無い」のでしょうか?
それでは「無責任」と云われると思われる人もいるでしょう。

ここで重要なことは、普通は過ちを犯したくてする人は居ない、ということです。
その時の状況としては「それで大丈夫」と思われたでしょう。
あるいは、「まさか、そんな事に成るとは夢にも思わなかった」ということでしょう。

そうです。誰でも先に起こる「まさかの出来事」は予測していないし、出来なかったと思います。
予測出来ていたのなら未然に防げたでしょう。

『紫微斗数』という運命学では、人の一生のシナリオはある程度決まっていると云えます。
ただ、シナリオは「予定」だけです。「予定の変更」も有りです。
あなたが「そのまま」生き続ければ「そう成る」というシナリオです。
これまで多くの方々を鑑定してきてつくづく思う事は、「シナリオ通り」に出来事が起こっただけ。
そういうことなのです。


紫微斗数でも「欽天四化」と「新・飛星派」の紫微斗数では鋭く人の未来を観ることが出来ます。
未来を観ることが出来るということは、未来はすでに存在しているということにもなります。
無いモノや不確実なものは、例え霊感でも観える筈がないと思うのです。
「何か有るから」観えると思います。
その「何か有る」というのが、「人生の予定表」です。
「人生の予定表」を占いや霊感で見ているだけです。
これを「アカシックレコード」というかも知れません。

これまでも、このブログで幾度となく記述してきましたが、結婚相手は生まれる時には既に決まっているということ。
大病に成る時期には、キチンと病気に成る。
事故に遭う時期には、キチンと事故に遭う。

事件や災害もすでに決まっているのではと感じます。
東北の大地震に遭われた方の場合、家屋・不動産の運(田宅宮)が大凶の時期に大地震が起きました。

統計的な考え方をすれば。
これまで多くの人々の過去を「紫微斗数」で鑑定して云えることは、出来事が起こるべき時に当然のように起こっている、ということです。ですから、未来も在る程度決まっているのでは、ということです。

こんなことを書くと、一部の「紫微斗数」の占い師の方から再び誹謗中傷のコメントを戴くかも知れませんが、あえて覚悟で云わせて頂ければ、「新しい紫微斗数」では観えるのです。
ここでお断りをしておきますが、日本で一番に普及している紫微斗数では無くて「欽天四化」と「新・飛星派」の紫微斗数で観えるということです。
星を飛ばす(飛星)ことは、これまでの日本の紫微斗数にも在りましたが、その飛星のやり方とは全く違う方法です。芦屋の田中先生が普及に努めて居られる「新しい飛星の方法」です。これを私は「新・飛星派」として区別しています。
まだまだ普及はこれからと思っています。


話が脱線してしまいました。
話を本題に戻します。


「過去の失敗に後悔している人に一言」
過ぎたことは仕方が無いのです。
だって、「決まっていた事なんだもの」です。
あなたはシナリオどおりに思考し行動しただけなのです。
その結果、大きな過ちを犯しました。

大切なのは、その大きな過ちから「あなたは何を学ぶ」かです。
あなたにとって大きな過ちは、あなたに非常に大切な学びのチャンスなのです。
いつまでもクヨクヨしていては、大きな学びは出来ません。
大切なのは、二度と同じ過ちは犯さない、ということです。
あなたに大きな学びをさせるために、それに関わる人たちも居る場合もあります。
その人たちに迷惑を掛けたりしているでしょう。
しかし、それは、その人たちにも学びを与えているということと思います。
多くの人の人生は、多くの人の人生のシナリオと絡み合っているということです。
芝居でも、そうでしょう?
登場人物のセリフは共演者との会話で出来ているでしょう。
相手が必要なのです。関わり合う相手が必要なのです。


そして、
せっかく苦労して学びの機会を得たのに、いつまでもクヨクヨ後ろばかり見て自分を責め続けたのでは、大切な好機を逃して行ってしまいます。
過ぎた時間は二度と取り戻せません。
過ちを認めたならば、すぐにその過ちを智慧に、新しい思考と行動を起こして行かなければ成りません。


人生が波乱万丈の人たちが居ます。
でも、波乱万丈の人たち中で、その後の人生に於いて大きな偉業や成果を達成している人たちも、少なくないのも事実です。

散々の艱難辛苦の中から抜け出せた人は、まったく新しい人生の展開が待っています。
過去の偉業を成し遂げた人々に、そういう事実があります。

例えを挙げれば、親鸞聖人は、「福徳宮に生年化禄、そして自化忌と自化禄で多重破格」であったと思われます。
そのために普通の人が悩まない、心の奥深くの深い深い悩みに悩まされ続けました。
しかし、有る時に、悩みぬいた先でその心の闇に光が射しこみ、いわゆる「解脱」が起こったのです。
これを親鸞聖人は「大悲の願船」という言葉で現わしています。

「欽天四化」の紫微斗数では、「来因宮」の宮の破格は最悪ということに成りますが、実はこの「来因宮で破格」の宮は、とんでもないものを秘めていると思ってください。
そのままでは最悪の人生に成るかも知れませんが、解脱したら真逆の光に溢れた人生に成れます。


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2019年6月3日月曜日

壊れた心の大人


壊れた心の大人

あなたが物心ついた時に、両親が不仲で喧嘩する様子を見ながら育ったのなら如何でしょう?
そして夫婦喧嘩でイライラしていたお母さんに、常に叱られながら過ごしたのなら。

幼い子供は生まれて来た時には、心は真っ白のキャンバスです。
その真っ白の心の子供は、お乳を飲むことも、姿勢を変えることも自分では何も出来ません。ウンチやおしっこが漏れてもお母さんに綺麗にして貰うしか出来ないのです。

生まれたばかりの赤ちゃんは食べるから排泄、姿勢の移動まで、すべてをお母さんに依存して行かなければ成りません。

赤ちゃんは生まれて来る時には、すべてをお母さんに依存して育てられることを前提に、プログラミングされて生まれて来るのです。

お母さんの存在は【絶対】です。
赤ちゃんにとってお母さんは生死に関わる大きな存在です。

お母さんに全面依存して命を繋ぐことを前提にしています。
それを赤ちゃんは生まれて来る時に深層心理で記憶してきています。

それなのに、その前提の記憶と異なる状態に晒されたらどうなるのでしょう?

絶対的に信頼できる筈のお母さんに、怖い顔をして叱られたり、叩かれたり、虐待されたら?

赤ちゃんは、とても戸惑うでしょう。もしかして深層心理では大混乱が生じているかも知れません。

コンピュータに例えれば、プログラミングされたことと違うプログラムが実行されれば、エラーを起こしフリーズして、固まってしまいます。
パソコンならば電源を一度切ってリセットしなければ成りません。

赤ちゃんをリセットするとは?
「生まれ変わり」しなきゃ成らない。
生死問題かも知れません。


もし死んでしまわないなら、傷付いた心、壊れた心で一生を生き続けなければ成らないかも知れません。

今、このように壊れた心で大人になって、苦しんでいる人が多いのではないでしょうか?

そんな悩みを抱えた方々のご相談が多いのです。


単なる占いから、人生リフォームを考える占い師へと足を踏み入れ幾年月が過ぎました。

吉凶を観るだけの単なる占い師ではなく、人生リフォームが出来る占い師が増えて欲しいと願っています。


お母さん(両親)、これが【父母宮】です。そしてあなたは【疾厄宮】です。
お母さんとあなたの関係は、『父母宮と疾厄宮』の関係なのです。


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壊れた心の大人


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あなたが物心ついた時に、両親が不仲で喧嘩する様子を見ながら育ったのなら如何でしょう?
そして夫婦喧嘩でイライラしていたお母さんに、常に叱られながら過ごしたのなら。

幼い子供は生まれて来た時には、心は真っ白のキャンバスです。
その真っ白の心の子供は、お乳を飲むことも、姿勢を変えることも自分では何も出来ません。ウンチやおしっこが漏れてもお母さんに綺麗にして貰うしか出来ないのです。

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赤ちゃんは生まれて来る時には、すべてをお母さんに依存して育てられることを前提に、プログラミングされて生まれて来るのです。

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