過去記事に私の命盤があります。それで説明いたします。
まず、命宮の状態で基本的な事が判ります。
命宮に破軍星が星一つだけの状態ですから、純粋な破軍星の性格になりますが、対宮の遷移宮では、「紫微星と天相星、肇羊星」の3つの主だった星が入っています。
これらの状況を説明します。
元々、破軍星を命宮に持つと、命盤の状況により大きく人生の傾向が変化します。つまり良くも悪くも成るということです。吉星が多く重要な宮に入っていれば福分も多い人生が送れます。
しかし、凶星が多いと、波乱の人生となり、争い事やゴタゴタに巻き込まれやすく、身体的にも病気や怪我に遭いやすく、時に虚弱な身体の持ち主として生まれています。
性格的には冒険心が強く、せっかちで待つのが苦手で、あまり考えもしないで行動する傾向があります。また、ロマンチストで異性関係での縁が多い傾向ですが、それが良いか悪いかは命盤全体から判断する必要があります。破軍星は大雑把な傾向がありますが、好きな事や思い込んだら無我夢中になる傾向があります。
破軍の人は福分の多い傾向で生まれたなら何も問題は無いのですが、私のように凶星が多い場合は、人生を安定させるために、自分の得意とする分野、事に専念し、一芸を極めることにより、人生を良くするための大きな助けとなります。
そのためには、人生の早い時期から、そういうことに気づき努力が必要なのですが、私の場合は気づいたのは晩年になってからでした。
命宮での判断は人生傾向が以上のように視える訳です。
次に、外見的には、どんな人かを診るのは、遷移宮です。
私は遷移宮に「紫微星と天相星、肇羊星」があります。肇羊星は凶星ですが、他の2つは穏やかな星です。では、どんな感じになるのかというと、見た目は穏やかで温厚な印象です。
紫微星は基本的にはプライドの高い星であり、天相性は勤勉な星です。そこに命宮の破軍星がプラスされますから、基本的には我慢強い面もありますが、嫌なことには耐えられないような所が出てきます。
肇羊星は良い意味では行動的ですが、激しく粗暴な傾向を持った星ですから、この星があると、普段は穏やかですが、いったん怒ると激しい面を見せます。遷移宮に肇羊があると、行動面で思い切ったことをする事もあります。支離滅裂になると自虐的行動に出て、特攻隊のようなこともやってのけることがあります。
不思議なことに、紫微斗数の命盤は12の宮が取り囲んでいますが、それぞれ12宮が独立している訳ではなく、互いに関連しあっています。ですから、命宮が良いか悪いかで、重要な宮もその傾向で同期してるようです。
最後に精神的内面を表すのが、福徳宮です。
福徳宮が、どんな状態にあるかで、その人の本当の心の内面が判ります。これは、親密な人に見せる性格です。
私の福徳宮は「武曲星・天府星さらに副星の文曲・右弼・天魁・化科星・天喜」と吉性がズラリと入っています。主星の武曲・天府で性格が判ります。副星が吉性が多いので、行動的で知識欲が強く、新しいことに挑戦する意欲が強い傾向です。また、異性の縁も多く扶助を受ける傾向です。趣味も多く、精神的な充足感を重要視する傾向です。福徳宮は寿命も影響する宮ですから、頑健な身体ではありませんが、長寿傾向です。細く長く生きるタイプです。これは、母方の家系もそうですから、遺伝と思えます。母方の家系は風流人が多いです。
以上の分析のように、紫微斗数を使うと、人の外見的な性格も、他人には見せない内面も見通せる訳です。
さらに命盤の重要な宮というのは、命宮、財帛宮、遷移宮、官禄宮で、次いで福徳宮、田宅宮、疾厄宮ということになると思います。
命盤を見た時に、これらの宮がどういう狀態かで、その人の人生が波乱なのか福分が多いのかが一目瞭然で判るのです。
西伊豆の井田
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