転勤間近・・・
会社勤めをしているAさんから、上司の話を詳しく聴くことがありました。
Aさんとは、たまに会う人で話し好きですから、私は聞き役になります。
Aさんは、上司の話をよくします。その話の内容から、Aさんの上司の人物像が私の頭の中に浮かんでいました。
そんなAさんが先日、会社の飲み会で上司と隣同士の席になり、みんな酔が回って宴たけなわとなり、Aさんは上司との会話の中で「上司の生年月日を聞き出したよ」と言って、ポケットからメモを取り出しました。私は「生まれた時刻は判らないだね？」と聞きましたが、Aさんは「いささか時刻は聞けなかったねえ･･･」
Aさんの上司はとても人柄の良い人で、Aさんは、その上司をとても気に入っていました。
Aさんの話では、その上司はAさんの職場に着任して3年目だそうです。それまでのAさんの職場は上司が度々入れ替わり、業績も低迷していたそうです。
Aさんの上司は、低迷していた職場の業績立て直しに、本社から出向のようにして着任してきたようです。
着任後1年後には全国トップテンに入る程の業績をあげたそうです。けっこうやり手の人のようです。
Aさんの話では、その上司が最近は少し力が抜けてきているような気がして、何となく気になると言い出しました。
私はスマホの「紫微斗数命盤作成アプリ」で、Aさんの上司の生年月日を入力し、出生時刻は不明ですから、取り敢えず午前零時にしました。紫微斗数をご存知の方なら判りますが、午前0時は「子の刻」です。一日の始まりです。
手間は掛かりますが、出生時刻を午前零時から、順番に「子の刻、丑の刻、寅の刻・・・」と変えて行けば命宮の位置が順次変わり、命盤の人物像がいろいろと変わります。
私はAさんと暑気払いの一杯を飲んでいましたから、酒を酌み交わしながら、Aさんの上司の特徴をスマホに表示される「命盤」を見ながら、いろいろと尋ねました。
なかなか、ピタリとくる人が出てきません。
しかし、Aさんに度々聞いている上司の話から、おおよそは「天梁星」が命宮に有る人ではないかなと思っていました。しかし、確認の意味で「子の刻～亥の刻」までの命宮の人物像を言って、Aさんに上司と比較して貰いました。
生ビールを飲みながら、こういう事をしていると、すっかりジョッキのビールは温まってしまって美味しくないです。やはり呑む時は仕事の話は程々にしたいものです。
私がスマホの命盤を眺めている間に、Aさんは酒の肴はたいらげてしまうし、ビールはグイグイお代わりしてるし。
ま、それでもAさんの上司の命盤は特定出来ました。
その命盤を観ると、上司がAさんの職場に着任した時期は、仕事運が低迷な時期です。
この状態だけ観ると、上司は仕事運が低迷な時期に、苦労する職場に転勤させられたとも思えますが、しかし、命宮や三合など、いわゆるざっくり鑑定すると、仕事人間です。それもリーダーシップの有るチャレンジャーです。３合は良好です。命盤全体が吉凶表現をすれば大吉タイプです。とても左遷されるようなタイプでは有りません。むしろ昇格していくタイプです。
唯一、気の毒な宮が有ります。それは「夫妻宮」と「田宅宮」、20～30代に結婚されたけど40代には離婚されていると観ました。Aさんは、上司がバツイチということは知っていますが、結婚や離婚の時期は知りません。
そして、遷移宮が自化忌なのです。Aさんによると上司は道を覚えるのが苦労しているようです。業務の外出は常に携帯用のカーナビを使っているようです。
しかし、Aさんの職場に着任し1年で立て直しをし、全国ベストテン入りを果たしたのです。
着任の年は、官禄運は低迷（いわゆる凶）ですが、一年後には大吉に転換しています。
上司の命盤を観ると判りますが、実に個性的でサービス精神旺盛です。
そんなAさんの上司も、最近は力がイマイチ以前に比べ入っていないと感じるそうです。
現在の職場の立て直しも終わり、業績も全国トップに押し上げましたから、それを維持して行くことは、たゆまぬ努力が必要です。それって結構大変です。
ここらで、また落ち込んでいる事業所に転勤して、また立て直ししたいのかも知れません。
落ち込んでいる事業所はどん底ですから、業績アップすれば、それだけでも評価は上がります。全国トップの事業所の業績をずっと維持する方がもっと大変です。
上司の命盤を観ますと、来年の太歳命宮は「申の宮」に入ります。移動が多くなる場所です。仕事運も苦労の象意が出ていますし、太歳命宮が「自化忌」となってしまいます。苦労の年になりそうです
そろそろ、上司は次の転勤先を、模索を始めているのかも知れませんね。
そんな事をAさんに告げると。Aさんは「そうかも知れんねえ・・・」
Aさんいわく、「また、上司が変わったら、どうしよう。嗚呼、嫌だなあ～」
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