2015年9月13日日曜日

命盤作成時の苦労

命盤作成時の苦労

紫微斗数で鑑定する場合、相談者さんの生年月日、出生時刻、そして出生地の時差を考慮してから命盤を作成して、人生で起こるあらゆることを観る訳ですが、この鑑定の要となる命盤の作成で意外な落とし穴が有るのです。

私の所に鑑定に来られる方で、「だいぶ前に紫微斗数で占って貰ったけど、余り当たっていなかった」とおっしゃる方や、「他で紫微斗数で鑑定して貰ったけど、言われたことに合点が行かなかった」とおっしゃる方が時々居られます。

その原因は何故か?
私の所で再鑑定して感じた事は、【だいぶ前に鑑定して貰った】というのは、2つ理由が考えられました。1つは、最新の飛星法が伝授されていなかった紫微斗数で、吉凶判断が甘い、流年の鑑定精度が甘い、宮の星の内容だけで解釈していた。という理由と感じます。
私が始めて紫微斗数を教えて貰った頃も、今となってみれば、飛星といっても今のものと比べると、果たして? と思うことが多々有ります。紫微斗数は発展途上と思います。検証して曖昧なことは捨てて、常に新しい解釈を取り入れて行かなくてはと考えています。

二つ目は、出生時刻を信じすぎた。
紫微斗数など「出生時刻」で占う命術は、「出生時刻」は最も大切な要素です。これが違っていたら、出来た命盤は別人のものです。生年月日で決まる部分も有りますから、多少人生傾向は似てますが、やはり別人です。しかし、相談者さんが申告された「出生時刻」が、果たして正しいのかと、私は常に検証するようにしています。この「出生時刻」が母子手帳に記載されている。という理由だけで何の疑問も持たずに命盤を作成し、出来た命盤は絶対と思い込んで鑑定に臨むと、おや? と相談者さんは感ずる時が有るのです。親切な相談者さんなら、「違うような気がするけど・・・」とおっしゃってくれますが、大概は占いの先生は偉いと思われて、違っていても否定などするのは失礼と納得しなくても黙って聴いているでしょう。あるいは、「そうなのかなあ・・・」と自分に納得させてしまう相談者さんも居るでしょう。
この【出生時刻を信じ過ぎた】事に関しては、後述します。

次に、最新の紫微斗数でも「当たっていない、鑑定内容に違和感が有る」ということも有ります。その理由も【出生時刻を信じ過ぎた】ことに有ると、最近は思っています。

鑑定の要は、「出生時刻」は、どうでも良いのです。重要なのは、「相談者さんの本当の命盤で有ること」なのです。
と、言うことは、命盤の出生時刻と母子手帳の時刻が違っていても良いのです。
命盤で観る限り、過去のことも性格も容姿も符合する命盤であればです。

こんな考えに成るのには、苦い経験が幾度か有ったからです。
相談者さんの申告された「出生時刻」で時差も考慮しても、当たっていない事が幾度か体験したからです。
当たっていない場合、出生時刻を1刻前後にズラして23種類命盤を作成すれば、その中にピタリとする命盤が大概は有ります。そのピタリの命盤の出生時刻は、相談者さんの記憶とは大幅にズレていることも有ります。また母子手帳の記載時刻と大きく異ることも有ります。
そもそも、母子手帳の「出生時刻」が、分の単位が「00分」というのは、大雑把な時刻が記載されていると思った方が良さそうです。中には分娩の最中にバタバタし、時刻確認は一段落した時に時計を観て、推測で記入なんていうことも、無きにし非ずです。

母子手帳に正確そう(?)な時刻が記載されていても、鑑定時には命盤の過去の出来事、象意、時期を相談さんに伝え確認するようにしています。大概は「そんな事まで判るんですか! 当たっています」と確認が出来たら、この命盤は紛れも無くご本人様のもので有ることが判ります。

【出生時刻よりも、正しい本人の命盤であること】
これが、信用を落とさない大切な基本と考えています。

 =追記=
稀に、ご質問に対して、本当の事をお答えにならない方も居らっしゃいます。あるいは否定される方も居らっしゃいます。しかし、正しい命盤は正直です。ある程度の時間掛けて対面していると、お話される内容に、最初は違うと言っていたのと、矛盾する内容になったりします。「命盤に現れている通りですね・・・」と私は心の中でつぶやきます。

このような、対応をされる相談者様のお気持ちも理解出来ます。人には知られたくない事も有りますし、言いたく無いことも有りますから。でも命盤には、そんな事も現れてしまっているのです。

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