2019年4月16日火曜日

両親から貰うもの


両親から貰うもの

紫微斗数の命盤の中に「疾厄宮」という宮があります。
この「疾厄宮」は、肉体的健康を観る宮として、これまで云われてきました。
しかし、同じ紫微斗数でも「欽天四化」では、「命宮」とも観ています。
「命宮」とは、個人を表し、性格や人格、人生を表します。
それは何故?

こんな疑問がずっと在りました。

「疾厄宮」は「父母宮」の対宮(対角線上)になります。
紫微斗数の命盤では、対宮の宮は特別な意味を持って配置されています。
「親から貰うもの一式」という考えをすれば、「疾厄宮」の真向かいが「父母宮」というのも納得いきます。
では、「疾厄宮」の物とはいったい何でしょう。
単なる肉体や健康では無いのです。

この世に生を受けて生まれて来ると云う事は、父親の精子が母親の子宮内で、母親の卵子と出会い受精します。
この時には、遺伝子も引き継がれます。

受精した卵子は父親の遺伝子と母親の遺伝子を引き継ぎ、子宮内で10ヶ月ほど細胞分裂を繰り返しながら成長を続けます。

私が考えるのに、父親の遺伝子と母親の遺伝子を引き継ぎ成長した、一人の人間としての赤ちゃんは単なる「魂の入れ物」として成長します。
この「魂の入れ物」としての肉体には、もちろん人間としての肉体一式が備わっています。
そして、ここからが私の独自の解釈ですが、性格や個性、人格も両親からの遺伝子の部分ではないかと思うのです。

つまり、親から貰うものは、肉体だけではなく、性格や個性、人格までも貰うのではと思うのです。
つまり、「魂」は自分そのもだけれど、性格や個性などは自分の物ではない、肉体に付随しているもの。

両親から貰う物は、肉体を貰うのはもちろん、性格や個性までも含まれている肉体ということ、もう少し分かり易く言えば、これまでは子供独自の性格や個性も、実は両親から貰う物で、そういう性格までも備わった「着ぐるみ」に形のない存在の「魂」が入り込んで、お母さんのお腹から生まれてくるのではと思うのです。

子供に対してよく言われることは、「父親の短気の性格がそっくりでねえ・・・」とか、「母親に踊りの才能が有ったので・・・」などと言いますよね。

つまり、親から貰う物には「肉体と、肉体的特徴、性格や個性」などを一式貰うのです。

そうした性格や個性までも既に備わった肉体を「着ぐるみ」として、生まれて来るのでは? と思うようになりました。

これは言い換えれば、芝居の配役を戴くようなものではないでしょうか。
芝居には、登場人物が設定されています。
それらの登場人物には性格や個性、身体的な状況も既に設定されています。

例えば主人公には、活躍する時代、置かれる環境(家族構成や社会的な状況、宿命的な状況など)が既に設定されていて、それを台本通りに演ずるという訳です。

あちらの世界から、この世に生まれて来る時には、どんな宿命でこの人生を全うしようかと決めてくるという事ではないでしょうか。

前世記憶の在る子供とか、胎内記憶の在る子供たちという事をバージニア大学や日本の池川明医師などのグループが研究されていますが、そのような研究の示すことは、この人生での役割(着ぐるみで演ずる俳優)を既に設定した上で、お母さんを選んで生まれて来ると考えると、紫微斗数の理屈もとても納得します。
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「疾厄宮と父母宮」の関係は、単なる両親と健康という単純なものでは無いという事と思います。
「疾厄宮」の持って居る意味は、「設定された人生を演ずるための着ぐるみ」を意味していると云えます。だから「命宮」とも観るのです。

両親から貰った「着ぐるみ」の身体的性能が悪かったり、性格が悪かったり、人格が悪かったりすると、「魂」の思いとは違う方向に行ってしまったり、暴走したり、望んでいたことが思うように出来なかったり、果ては「着ぐるみ」の性格と「魂」の思いが衝突したり、悪い事への誘惑を囁いたり、常にマイナス思考で揺さぶったり、必死で改善しようと努力しても決断力を削ぐような思考で揺さぶりをかけるのかも知れません。

心の中に二つの思考を感じたり、プラスの自分とマイナスな自分が居たり、もう一人の自分と葛藤することもあります。

それって、「着ぐるみ」の性格と「魂」が葛藤しているでは無いでしょうか。

私は、もう一人の自分を常に感じます。きっとそれが、私の「着ぐるみ」の人格ではと思います。


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