【化忌】という星の作用
紫微斗数という命術では【化忌】(かき)という星は、一番に個性的な星です。
持って生まれた重要な星の【化忌】は、「生年化忌(せいねんかき)」と云います。
この星の作用は様々ですが、以下のような象意があります。
>こだわり、執着、捕らわれる、束縛、拘束
>諦められない、執念深い
>獲得、蓄積、溜まる
>譲歩できない、妥協できない、許せない
>困難、苦労、縁が切れる、絶縁、孤立、終焉
様々な象意が有りますが、この【化忌】という星が人の性格や人格に作用する、宮に入った場合には、本人の意思とは関係なく思考傾向が【化忌】の傾向が出やすくなります。
この、【化忌】の作用が良い面に生かされれば、何事も突き詰めるということで、凡人が諦めてしまうようなことでも、とことん追求して成果を得ることが出来ます。
例えば、芸術や文芸、創作といった分野ならば、人間国宝と言われるような存在になるでしょう。まさに匠、達人ということです。
研究分野に【化忌】の作用が及べば、ノーベル賞を受賞するような研究者としてのスペシャリストになる訳です。
では、悪い方に作用したのならば、どうでしょう。
特に深層心理で悪い方に作用すると、自分の感情に囚われてしまい、負の感情が時間とともに消えることはなく、逆に時間とともに益々助長されて行きます。
負の感情とは、マイナス思考、嫉妬、恨み、憎しみといった感情です。
【化忌】は蓄積する効果がありますから、様々な嫌なことを心の底にヘドロのように沈殿させて、その量は増えるばかりです。
当然、恨みや憎しみもどんどん蓄積して何年経過しても忘れることが出来なくて恨み続けます。
「執念深い」という性格は【化忌】の作用です。
人を一生恨み続けても、恨まれている人は基本的には、何も感じなくて日々楽しく暮らして居たりします。
一方、恨み続ける人は腸が煮えくり返る思いを毎日しています。
このような状態になると、一番辛いのは恨み続けている本人です。
毎日が楽しくもありません。胃腸の調子も悪くなるかも知れません。血圧も上がるかも知れません。食欲も無くなったり、逆に焼け食いで過食になったり、酒に溺れてしまうかも知れません。
自暴自棄で人生もハチャメチャになるかも知れません。
こんな感じで生きていると周囲からは良き人が、どんどん居なくなってしまい孤立してしまいます。
これは正に【化忌】の最終段階の象意です。
過去の憎い出来事を、何年たっても忘れることが出来ずに、恨み続けると結局は自分自身が周囲に理解されずに、孤立して行ってしまいます。
釈迦の教えの中で、「許すことで幸せに成れる」と説いていますが、キリストも同じようなことを云っているような記憶があります。
たとえ親の事でも、もう遠い昔に過ぎてしまったことならば、悔しい思いは理解出来ますが、恨み続けたり、憎しみ続けても、何の解決にも成りません。
せめて、許すことが出来なくても、忘れてしまえれば最高です。
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