趣味を仕事にしてはいけないの?
今回の記事は「死ぬ前に知っておきたい、あの世の話し」を一回お休みにして別の話題を投稿します。
今回のテーマは「趣味を仕事にしてはいけないの?」というテーマです。
私は昭和20年代の人間です。私の時代は仕事とは稼げる事、それが一番の重要な目的だったと思います。仕事の内容よりも稼げるかが重要と感じました。
私は県立工業高校の卒業生でした。私の時代は、実業高校の生徒の大学進学率は大変に低かったです。地域の傾向も有るのでしょうが、私の地域(山梨)の実業高校では40人クラスで大学進学は3人程度でした。大学進学率は10%以下です。大学進学を目指す学生は高校を選ぶ際に普通科高校を選ばなければなりません。普通科高校なら大学進学を目標に授業を進めてくれるからです。実業高校から大学を目指す場合は個人の努力が重要でした。
私の工業高校でも「大学に進むなら勝手にやれ」といった雰囲気を感じました。
数少ない、大学進学した同級生が社会に出て成功したかと言えば、社会に出てからは「ただの人」でした。
あまり大学に行っても意味が無いのでは、なんて思ってしまいました。
しかし、現在は猫も杓子も大学に進学しないと「普通でない」という時代です。
もっとも、私の時代も学校でも社会でも「普通」が大変に重要な時代でした。「個性」などと言うものは厄介な代物でした。普通、平凡、が尊重されました。
戦後の教育方針も「普通」が大変に重要だったのでしょう。
「会社」に入って「普通に雇用される」ことは素晴らしいことでした。
ある意味で学校教育は「良い会社員を育てる」、もっと言い換えると「素直に雇用される普通の人」を育てるのが目的と云っても良いのでしょう。
そんな時代でした。
そんな時代に育った私には住み難い社会でした。
今、思えば大人しそうな私でしたが、内面は個性的な厄介な人間だったと思います。
普通の事が嫌いでしたから。何しろ変わったことの好きな人間でした。
社会に出てやりたい仕事というものは有りました。何故か「電子工学の技術者」でした。
小学生、中学生の頃に「不思議なもの」に大変興味を持っていましたので、電子という働きに自然と興味を持ったと思います。しかし、頭が悪く勉強は大嫌いでしたから希望の道に進むのは大変なことでした。勉学も好き嫌いが激しく好きな事には寝食を忘れ、嫌いなことには見向きもしない。
高得点の学科と零点を取る学科に分かれたのです。
高校進学は、どの学科も平均して点数が取れないとダメだと、担任の先生に嫌というほど言われましたが、言うことを聴かない困った学生だったのです。
専門学科の成績だけでは専門学校に進学が出来ないのです。
つまり、好きなことだけやっていては通用しないのです。「普通が最高」なのです。
今となれば「好きな事を極めて飯が喰える」のです。もっと言い換えれば「専門バカ」が最高なのです。でも、こういう「専門バカ」は普通の事は苦手に成りやすいので注意が必要です。
しかしですね、ノーベル賞を採るような研究者や博士も「専門バカ」ではと思います。こういう人たちが居るからこそ社会も成り立っていくんですよね。
普通の人達の寄せ集めでは進化が停まってしまうのでは。
私は高校卒業後に「普通の会社に普通に勤め」ましたが、どの会社も長続きしませんでした。
気に入ってやる気満々の会社は倒産し、安定成長の会社は面白くなく辛かったです。
やはり変わったことが好きな人間だったのです。今、欽天四化紫微斗数で私の適職を診れば「B/D-C」タイプです。変わったことが向いていると云えます。
「普通が一番」の時代に普通でない事が向いている人はアウトローです。生き難い時代です。
でも、この世の中、みんな普通だったら困るのではと思うのです。普通の人がやるのが苦手な事を「普通でない人」には出来たりするのですから。
社会は様々な個性の人が居てこそ成り立つと思います。そこが戦後教育の間違ったところなのでしょう。
鑑定相談に訪れる人の傾向は「普通の人でない」というと語弊が有りますが、普通な事が苦手の人が多いのも傾向と思います。運命も普通でないから苦労が多いですし、波乱の人生を歩んでくれば平凡が何より良いと感じるものです。
仕事を選ぶ時も「普通」をあまり意識しなくて、自分は何に没頭出来るか考えてみるのも良いと思います。でも、自分は何が好きか判らないという人も最近多く相談に訪れます。
好きな事が判らない、言い換えれば好きな事は無い、こういうのは、本当は成功し難いかも知れません。好きな事になら夢中にも成れますし、少々の困難も乗り越えてもやろうとする気持ちになります。
好きでも無いことには夢中に成らないでしょうし、困難を乗り越えてまでやろうとはしないのではと思います。
もっとも仕事は好きでなくても、金になるなら夢中に成れる人も居ますから。
仕事の内容はともかく、一円でも多く稼げる仕事に魅力を感じる、そんな人も居るのです。
それはそれで大いに結構と思います。
私の時代は一円でも多く稼げる事に価値観が有ったような気もします。
戦後の復興の時代だったのですから。
私の身内も仕事を選択する時、そういう傾向に価値観を持っていました。ですから、私が好きな事、趣味などを仕事にしようとすれば「ふざけてる、不真面目」そんな風に思われたものです。
そんな周囲の思いに振り回され「普通の仕事」に励んで来たのですが大変でした。
今は、好きな事を仕事にしているので、辛いということは無く成りました。それで生活が出来るなんて幸せです。好きなことですから、人様が「大変なことをよくやるよ」と思われても本人は嬉しいのです。
自分の価値観を人に押し付けないのも大切と思います。人は様々、その人に合っていることが最高と思います。
ちなみに周囲に振り回される人の命盤は、遷移宮と命宮が特徴的です。
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