鉄の心
■ 過去にも数回こんな記事を書きました。
ご相談には様々な内容が有りますが、生涯に起こる問題や悩みも紫微斗数では命盤を分析することによって予見出来ます。
また、その問題や悩みも、ご自身の心の状態が原因ということも多く、そのことも命盤に現れていて、将来必然的に起こってくるということも予見出来るのが紫微斗数です。
ご相談に訪れる時には、すでに前述のような問題が起こってからということが普通ですが、その原因となっている心の状態も、問題が起こる状態にすでになっています。
その心の状態というのは、様々では有りますが、問題の起きやすい心の状態という原因が、幼少期に有ることも多いですし、元々持って生まれた性格に起因することも多々あります。
生まれつきの場合の多くは、遺伝(?)的とも感じます。お爺ちゃんに似ているとか、お父さんに似ているとか。ただ、幼少期にそんなお父さんやお爺ちゃんを観て育った場合も有るのだろうとも感じます。観て育った場合は、父母宮などにも現れています。
いずれにしても、原因が父母や祖父母に有ったとしても、問題の発生は本人に現れるので父母を恨んでも、結論から言えば何にも成らないと云えます。
でも、様々な問題、苦悩の原因が父母に有ったと気付き、本当の自分を取り戻せた時には、それまでの苦悩が嘘のように消えて行く場合が多いです。
しかし、少数派ですが、苦悩の原因が例え解ったとしても前に進めない人たちがいます。
過ぎ去った過去をいくら憎しんでも恨んでも、今が楽になる訳でもなく、むしろ心の状態は益々悪くなって行きます。これを「紫微斗数」流に言うならば、過去の悪の状態に粘着、囚われて未だに心の自由が取り戻せない、悪の奴隷になっている、ということです。
こんな現象はまるで「化忌星」の象徴です。
すでに本人を取り巻く環境は良い方に変化し、何の問題も無くなっているのに、本人の心は何十年も前の過去に鎖でつながれている奴隷のようです。
こんな状態を紫微斗数では判りますので、それなりのアドバイスやカウンセラーさんを紹介するなどしますが、ここで厄介な問題が起こるのです。
この少数派の過去の奴隷になっている人たちの多くが、本人はまったく自覚出来ないのですが「頑固」という魔物に蝕まれていることです。
「辛い、辛い」と常に訴えるのですが、自ら何か方法が有るのなら何でも試してみようとは思わず、誰か何とかしてくれる人は居ないのか? と探し続けるのです。
人の心を変えるのは容易では有りません。「マインドコントロール」なんていう方法も有るけれど、それが本当に良いのか疑問ですが。
一番良いのは、自ら心の中から変化して行くことと感じます。
よく聞くのは「もう、そう思うことを我慢する」
これはダメです。「我慢」ということ自体が問題なのですから、我慢なんてしないで、普通に「そう思える」、そんな心の状態が良いのですが。
過去の憎しみ、恨みから開放された時の心の状態って、それはそれは見事な日本晴の空を眺める爽やかさが味わえるのですから、もっと言えば、監禁状態から開放された自由、身も心も軽いとは、こんな状態と思います。この私も体験していますから、開放された後はなんて素晴らしい世界が有るのだろうと、すべてに感謝の気持ちが湧いてきます。当然、物事も旨く行くようになります。
誰かに心を変えて欲しいと思うのではなく、自分が変わりたい、そのためには何でも試してみたいという気持ちになることが必要と思います。
神理で「因縁解消は因縁の自覚が先」と云われます。
「頑固」な方には、他者のアドバイスに耳を傾けようとはしません。何を聞かされても「そんな事は有りません」と否定し続ける。
だけど、誰か助けて欲しい、と常に願い続けてはいますが、心は直接に手を突っ込んで治すことが出来ないのです。外科手術をするような訳には行かないのです。
このように、鑑定に来ても何にも変化の起こらない方の命盤には、そんなシナリオが現れています。是非ともシナリオを少しでもアレンジ出来ることを願っています。
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