紫微斗数の疑問 『同時刻に生まれた人は同じ運命？』
今日から、ご相談者さんから寄せられる「運命」についての、様々なご質問にお答えして行こうと思ってます。ただ、繁忙期は記事の投稿が間を置くこともあります。
もう、たくさんの鑑定をさせて戴いて、様々なご質問を戴いてきましたが、Blogの記事ネタには持って来いと感じた次第です。
本日のテーマ
『生年月日、出生時刻がまったく同じ人は、運命も人生のシナリオも同じですか？』
紫微斗数の鑑定では「命盤」という物を作成します。
（命盤て何？ 命盤で何が解るの？）
生年月日も生まれた時刻も同一の場合には、まったく同じ「命盤」が出来ます。
ただし、男性と女性では異なります。したがって、男性と女性では運命は違って来ます。
同性同士なら、コピーしたように同じ「命盤」が出来ます。
ですから、命盤上の運命も一生涯のシナリオは同一になります。
じゃあ、実際の人生も全く同じになるのか？ というと、結論を先に言えば「No」です。
同じには成りません。ただし、様々な命盤上に示されている試練のような波は命盤上の時期に巡っては来ますが、本人にその現象が現れる現れ方は様々です。まったく異なる場合も有ります。
まず、基本的なことを解説します。
例えば、ホームセンターで花の種を買ってきて、種を撒く場合、同じ条件の土壌で粒の揃った種を2つの鉢に撒いたとします。そして2つの鉢を同一の環境に置き、水やり日差しなど同一で有ったなら、ほぼ同じ時季に発芽し、同じように生育し、同じ時期に同じ大きさの花を咲かすでしょう。
しかし、人間はこのような生育環境では有りません。先ずは、生まれて来る両親が違います。
※ 双子などの場合は、同一の両親から、ほぼ同一時刻に生まれますが、見た目は見分けが付かないくらい同じでも、実は性格、人生は異なるのです。この双子については、また後日に記事にします。
さて、例え生年月日、時刻が同じでも両親が異なることで、そこで性格、容姿などに違いが出ます。しかし、不思議な事に、同じ生年月日、時刻で生まれると性格の傾向や容姿の傾向は瓜二つでは無いが、共通点が多いのです。命盤で言えば「命宮」に入る「主星や副星」が同じになります。よく生まれ時刻不明な方を鑑定する場合に、この不思議な現象を利用し、生まれ時刻推測に利用します。
次に、生まれた場所や家柄などの違いが有ります。
その結果、生まれた後の成長に伴って違う環境で大人になっていきます。これによっても、その人の人生航路に違いが出てきます。しかし不思議な事に、違う両親の元に生まれたのに、性格の悪い親（失礼！）の元に生まれるのは同じなど、共通点がここでも出てきます。
家柄の違いも有るのに、「貧乏な家に生まれたのは同じ」など、ここでも共通点が出てきます。
唯一、大きく違う条件が有るとすれば、山間へき地の生まれと、大都会のど真ん中の違いなどは有ります。
しかし、やはり、同じ生年月日、時刻で生まれると、ある程度に環境も似たような家庭、地域に生まれてくると感じます。その結果、幼少期の養育環境も似てきて、性格、人格形成にも同じような傾向が生まれるようです。
言い換えれば、生まれて来る時には、何処の家庭、どの親の元に生まれるのかが定まって居ると思えるのです。この事は、神理、仏教などの世界でも昔から云われて居ることです。
宗教家によっては、霊界時代からすでに何処の親の元に、どんな人生を送るか目的を決めて生まれて来るなどとも云われています。
まさに、紫微斗数で鑑定すると、そのような霊界の話が真であるかのようにも思えます。
そのような考え方からすれば、今世での艱難辛苦、試練は望んで目的を持って生まれてくるとも解釈出来ます。
でも、現実世界の人間は、そんな記憶など無いので、「何故、こんなに私は苦しまなければならないの？」と疑問を持ってしまいます。時には恵まれない両親の元に生まれたことを恨んだりもします。
直ぐに話の本筋が横道に反れるのが、私のBlogの特徴でもあります。
話を戻します。
生年月日、時刻が同一で、様々な地域、家庭、両親の元に生まれてきます。
すると、環境も人生もコピーしたように同じでは無いけれど、非常に共通点が多いという不思議なことに成るのです。当然、人生に訪れる様々な試練や喜ばしい事の出来事や時期も同じ傾向が出てきます。
ただし、何度も繰り返しますが、コピーしたように同じでは無いが、共通点が多いということです。
もっと、面白いことを話しましょう。
結婚する相手も、生まれた時に何処のどなたか、すでに決まっている。と言っても良いくらい、結婚する相手と人生のシナリオの出来事と時期がピッタンコなんです。
当然、出会う時期も、離婚するような人は離婚の時期も決まっているんですね。
病気になる時期も、どんな病気に成るのかも、生まれた時には決まっている。
事故で早世する人も、生まれた時に時期までも決まっている。
様々な事が生まれた時に決まっている。
だから、紫微斗数で未来を当てる事が出来るんですよね。
もし、一切決まっていなくて、常に偶然の出来事の繰り返しでしたら、当てる事は不可能でしょう。
じゃあ、決まってしまっているシナリオから逃れられないのか？
という疑問が出てきますよね。それなら未来なんて知らない方が良い。ということに成りますよね。私も、そう思います。未来なんて知らない方が良い、と。
でも、違うんです。
未来を知らなければ、シナリオ通りに、ちゃんと人生を送り、決まった時期に災難に遭ったり、嬉しいことが有ったりと、実に名役者として役を務める訳です。大根役者ならシナリオ通りに行かなかったりする訳ですが、こればっかりは、皆な名役者です。
ところが、未来のシナリオを知ってしまうと、シナリオ通りには人生を送らなくなってしまう人たちも多いのです。自分にとって好ましくない台本なんて、役者を降りたくなりますよね。そうなんです。気に入らないシナリオなら、自分に好ましい演技に変えてしまって良いのです。
ただし、そうするには、自分の自然の思考を変えなければ成りません。
何故なら、自分では良いと思ってる行動、あるいは治したいと思ってる思考傾向を治さないで居ると、シナリオ通りに人生は進んで行ってしまいます。
自然な思考傾向は、幼少期に形成されるんですね。つまり「三つ子の魂、百までも」の原理が有るからです。ダメな親に育てられたり、人格異常の親に育てられたり、劣悪な養育を受けて育つと、人間あるいは物事に対して歪曲した思考傾向になってしまうからです。
それが、人生を波乱万丈にしているんですね。
最後にまとめです。
同じ生年月日、時刻で生まれると、運命は同じか？
ピッタンコに同じには成りませんが、良く似た傾向となります。
如何でしたでしょうか？ それでは次回に。
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