もう、3年ほど前の話です。
当時、私は占いの駆け出しで、小さな事業所で働いていました。
その事業所は起業して間もない狀態で、組織的な不備や無理な事業計画で、現場は混乱とミスの多い状況でした。
私の働く部署の隣の部署の責任者であったA子さんは、前任者の責任者が不適任で移動した後を継いで責任者になりました。
それまでのA子さんは、さっぱりとした性格で、物事の処理もテキパキとこなし、決断力も大いに発揮して、人の面倒見も良い人でした。ある意味、強い性格で男勝り的でした。歩く姿はやや猫背で声は低く、表情、雰囲気に老成ぶったものを持っていました。
また、仕事面においては自信家でもあるのでしょう。よく廊下等で同僚や上司と弁論し、相手を論破していました。世話好きな面もあるようで、困っている人を見ると放おっては置けない人でした。
そんな彼女が、組織の長になりました。
私は現場が隣でしたから、一部始終を毎日見ている状況でした。
前任者が辞めたのは、現場が大変な状況で、目が行き届かずミスが続発したからです。
しかし、A子さんが後任になっても、現場の状況は、そう簡単には変わりません。
隣から見ていて感じるのは、現場のスタッフの仕事への経験が少ない人が多いのと、完全な人手不足、仕事が結構キツイので辞める人も多く、入社してきても不慣れの人が多いうえに、職場の建物構造にも問題があり、業務遂行上、非常に効率が悪い作りになっています。
それらが、災いし苦労の多い現場仕事になっていました。
A子さんの性格からして、自らが現場に入り業務をこなすのが日常になるようになりました。
したがって、A子さんの本来の管理者の仕事が当然、時間内では出来ません。夕方以降、居残りで本来の自分の仕事を行うのも日常になりました。
そんなことが長く続く訳がありません。やがて、疲労とストレスで悲鳴を上げ始めました。
占いをやっている、という私に愚痴をこぼすようになりました。
ある日、「ねえ、私の運勢を診てくれない?」と言いました。
それから、出生時刻などを調べて貰って、当時の事でしたから無料で命盤を作り鑑定してあげました。
命宮は「天梁星と天刑」でした。
天梁星の性格は、まさに彼女の見た目の性格と同じでした。
「天刑」があるので、医療や介護の上級資格などの仕事にも適職といえると思います。実際の彼女の仕事はそういった職種でした。
命盤で目立って事は、子女宮、財帛宮、遷移宮、官禄宮でした。これは鑑定の要の「三合」が良くない状況です。
疾厄宮は「紫微、天府、左輔」ですから、過労や消化器系が伺えます。不慮的な災いはあまりなさそうです。
彼女に命盤について説明しました。
子女宮には「貪狼、生年化忌、地劫」
財帛宮には「太陰(落陥)、天魁、鈴星、化科星、命宮化忌」
遷移宮には「天機(落陥)、肇羊」
官禄宮には「太陽(落陥)、陀羅、天馬」
彼女は、「その通り」と、過去の状況を納得しました。
仕事では一箇所で長続きせずに変わることが多かったと、確かに官禄宮の星曜が悪く、天馬も居ます。仕事面でやり過ぎて失敗という感じです。仕事の変化は多かったと感じます。
遷移宮の状況から、対外的に落ち着かず変動多く、人との衝突も多かったと観えます。
彼女の命宮の判断で性格的なものが多分に影響していると観えます。
仕事は変動多ければ、当然、収入も不安定だったのでしょう。
彼女の「天梁星」の性格と命盤の諸条件からすると、出世すると苦労が多いと観えます。特に部下を持つと苦労が多いのではと。
そこを彼女に聞いてみました。
やはり、過去の職歴を思い出してみれば、部下を持つように、どうしてもなってしまうそうです。そして苦労が始まり、続かなく成ると。
奴僕宮は「破軍、右弼、禄存、化禄星」です。破軍がちょっと気になりますが、他は良好です。
私は次のようなアドバイスをしてみました。
現在の事業所で仕事を続けるなら、今持っている介護の上級資格を活かして、部下を持たない部署への移動願いをしてみたらと。
彼女の面倒見の良さを部下でなく、お客さんに活かしたら良いと感じました。
介護にはそういう仕事もあります。
例えば、ケアマネージャーに専念するとかです。今の組織の中で介護中心の業務で部下を多く持っていると身体も精神的にも疲弊して、今まで散々経験してきたことの繰り返しだよ。ともアドバイスしました。
その半年後、彼女は配置転換されて、独立した部署でケママネージャーになりました。
半年後に見たA子さんは笑顔で大きな元気な声でした。本来のA子さんになっていました。
彼女が去った後の部署は混乱が続き、A子さんを恨む声も多く耳にしました。
私としては複雑な気持ちですが、鑑定主役のA子さんは良い転機を得たと感じました。
卜占で事業所運を診ましたら、先行き悪い状況が出ていました。
私もその後、その事業所を辞めました。
紫微斗数は元々、的中率の高い命術です。しかし、的中率に云々し、それに終始してしまうのでは巷の占いと何ら変わらないものになってしまいます。 本当にご相談者様の立場になって考えるのなら。 悪いことを的中させない為には、どうするのか? 悪いことが起こる原因を命盤から探り、その原因を除去したり、対策を講ずることをご提案できる占い師を目指します。 問題の本質を探るためには最新の紫微斗数である【欽天四化】を駆使し、高度な飛星の技術を駆使してみなさまの幸せへの道をご案内します。 そのために分単位の鑑定を廃止しじっくりとご相談に載ります。 詳しくはホームページ内をご覧ください。 アメーバBlog:http://ameblo.jp/miya-ritumei/ ホームページ:http://miya-rithumei.com/
2014年4月4日金曜日
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